「史上最長の逆イールド…(恐怖」の資料とトリクルダウンについて m(_ _)m

423営業日連続で逆イールド。これは1978~1980年時の記録を塗り替え、史上最長の逆イールドだそうです。

1970年代は激しいスタグフレーションの時代とされています。実際、そんな時代でした。1973年にオイルショック、1979年にはソ連によるアフガン侵攻とイラン革命の2つの事件があり、これらは世界経済に大打撃を与えたばかりか全面核戦争の危機さえ創出した深刻な事件でした。なので経済が大混乱した理由とされています。

しかしワイが思いますに、1971年にニクソンが突然、金本位制を辞めたことが原因の世界的な金融システムの不安定化が原因と思っています。現在のような管理通貨制度が固まるまでの移行期にあたり、何処の中央銀行も手さぐりに近かったためにインフレ・デフレに効果的な対策が採れなかったことが原因と考えています。
ちなみに日本でもこの10年は激しいインフレの時代でした。教科書では「オイルショックのせい」と書いてありますが「間違い」です

正確には、日本が円安誘導した結果の「汚い為替介入」のせいです…m(_ _)m

1971年に金本位制を辞めた後、日本円も固定相場から変動相場制へと移行しました。日本経済は確かに強力で、しかも輸出力があったためにグイグイ円高になりました。しかし円高は輸出力が低下するため、政府財務省は米ドル(米国債)を購入して強引に円安へと誘導し続けたのです。

この結果、ドルを円で買いまくったために市場に円が大量に放出。この通貨膨張=インフレにより激しい物価高が発生し続けたのが原因です。その証拠にこの時代は国債の発行量が爆増した時代であり、この国債によってカネが溢れ、また日銀による公開市場操作で更に国債はカネに変わって市場にばらまかれ続けたために通貨膨張インフレが発生しつづけたということです。ドル(米国債)を円で買う。なので円はその分、市場に放出されます。この結果、通貨供給が過多となりインフレになったのです。このための「軍資金」は日本国債で、日本国債発行で銀行などの日銀に当座預金を持っている金融機関が購入。その後、公開市場操作などで日本銀行が購入。このカネが日本国内に流れ、経済成長分の資金需要となる一方で増発した国債分が日銀の資本の原資となり、米国債を購入しまくる…という感じです。この結果、現在、日銀だけで1兆ドル以上の米国債を保有しているというわけなのです。

このプロセスの結果、カネが日本全体に溢れまくり、貧乏人にまで行き届くほどになりました。それが1986年から始まるバブル経済に繋がります。要するに70年代の高インフレ・多額のカネバラマキ=国債の大量発行によって「トリクルダウン」効果が出たということです。

過去の歴史を見ると、下層労働者が豊かになる方法は一つしかなく、激しいインフレの後に労働賃金が上昇する…という、これしかありません。竹中平蔵などがいう構造改革など「全く無意味」です。
トリクルダウンとは「カネが足りない状況が改善され末端の貧乏人にまでカネが行き渡る」ことなので、そもそも大量の通貨供給がなければ不可能です。なのでカネをばらまけばよく、しかしカネをばらまくという事は激しいインフレを招くということなので、トリクルダウンは激しい物価高の後でのみ発生するといえそうです(他にもあるかもしれませんが、現代的にはこの方法がメインです)。

なので現在、米国を中心に激しい高インフレに悩まされていますが、あと数年後には米国では貧乏人にもカネが行き渡った結果のトリクルダウン〜超好景気・スーパーバブル景気になってる可能性大です。その場合は多分、今後発生するであろう経済恐慌を乗り越えた後に発生するでしょう。

トリクルダウンは地獄の門をくぐった先にあるのですから…

2件のコメント

  • 竹中平蔵って、どう評価すべきなのでしょうね?評判が悪すぎて冷静な判断をされている記事が少なくて。
  • 労働環境を改革すればトリクルダウン…と言い続けて、そうなっていない事を考えると「バカ」という評価がくだされても仕方ないのでは…と。
    小泉純一郎に取り入って自民党に食込み、自分の利権を食い漁ったただの政商の一人だったか、と…(๑¯ω¯๑)?
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