パウエル議長、3月利上げ支持を示唆-毎会合での利上げ排除せず
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-01-26/R6BZH4DWX2PZ01今日のFOMCの内容で、大まかな方向性は市場予測と一致しているのですが、利上げの回数が想定の3-4回の2倍くらいになりそうという事には少し驚きです。下手すると2%近くFF金利があがるかも…ということで、40年ぶりの高インフレが一時的なものでは終わらないという評価と(おそらく中間選挙を睨んでの)素早いインフレ撲滅に動いたものと思われます。一回ごとの利上げは0.25%とは思うものの、これだけ回数が多いのはちょっと想定外だったのではないでしょうか?
もう一つ厄介なのはパウエル議長のコメントの歯切れが悪く、「事態の変化に合わせて流動的」というばかりでインフレ対策の着地点が見えないことから、暫くの間はウクライナなどの世界情勢の不安定さも手伝って乱高下するようなイヤな予感がしています。
気になるのは、こんなに頻繁に利上げを繰り返したら新興国からドル資金が引き抜かれるレパトリが発生する可能性が高く、日本以外の殆どの国で死にかけるか本当にデフォルトになるのではないか?という疑念です(実は日本も相当やられる…)。
ここ暫くの間、株式債権市場の下落が続いていることは市場の資本不足が原因とされていて、そのイヤな流れの中でのQTなので不測の事態が発生することは予想できそうです。上手く着地出来ればよいと思うのですが、無理かもしれないですね。なにしろFRBがFF金利を上げないという選択肢は絶対にないのですから…(๑¯ω¯๑)