https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054886173431一年も半分を過ぎました。
暑い日が続いております、残り半年も健康に過ごせますように。
それでは、報告会、始めたいと思います!
今回の参加作品は15作品でした。前回に比べて作品は少なめでしたが、今回ご参加いただいた作品は、どれもレベルが高い!
読んでいて思わず唸る作品ばかりでした。さすが幸を運ぶ七の数字。違いますね、すいません。
前回に引き続き、参加条件の期間の項目を半年に伸ばしての募集でしたが、おおむね六月以降の作品でした。
自主企画としてもっと盛り上げていければいいな、と思った次第です。
さて、興味深い作品ばかりの今回。今までは一本だけだったのですが、今回はどうしても、ということで二作品、紹介させてください。
人間判定 作者 髭鯨
SFに哲学はつきもの。
特に人間と人間でないものを截然と分けることが出来ないほどの科学力というのは、SFにおけるオーソドックスな課題だと思います。
人間かどうかを判定するというのは、翻って、自分が人間なのか、あるいは何を人間と考えているのかという問いへと繋がります。
その「問い」に対して真摯に向き合って展開されていく作品は、一人称視点の文体と相まって軽快に、しかしわずかな不安と共に描かれていきます。
ラストのどんでん返しにもしっかりとした伏線がはってあり、納得の作品です。
15の掌編集 作者 目
掌編集ということで、私の企画趣旨や参加条件とは外れてしまっている部分があるのですが、掌編集を「一個の作者による作品」と捉えると、この作品を全て読むことによって作者の姿が浮き彫りになる、という点でアリかな、ということでいかがでしょうか。
つまり、わざわざ言い訳を述べ立ててでもこの作品を紹介したかったのです。
掌編はどれも繋がっているわけではなく(そもそも掌編なのだから当たり前だ)、しかしどれも作者のエッセンスが存分に味わえる。
机に向かって文章を書く作者の姿が匂い立つようなリアリティが素晴らしい。
タイトル通り、15の掌編集なのでどれから読んでも、一つだけ読んでも良い。
個人的には『何とかかんとかの世界』と『雑談について』をオススメしたい。
※掌編集に関して今後どう扱うかについては、企画趣旨と参加条件の関係上、未定とさせていただきます。グレーな判定になるということです。
それだけ、ご承知おき頂ければと思います。
今回は本当に力作揃いで嬉しい限りでした。
次回からは期間を再び通常通りに戻して、普段通りの自主企画としてやっていきたいと思います。
カクヨム内に生まれる、小さく完璧な小説が、埋もれないよう、誰かの目に届くよう、微力ながら頑張っていきたい所存です。
ご参加いただきありがとうございました!
今後ともよろしくお願いいたします!