誰とは言えませんが22万文字作品の『暗黒竜の渇望』はペルシャ神話はもちろんのことインド神話や仏教説話も深くかかわる小説です。ちなみにインド神話では善とされている神々デーヴァはペルシャではダエーワとなり悪魔となります。『暗黒竜の渇望』はそういった「善」と「悪」の価値観が民族によって入れ替わりますよという物語なのです。なのでダエーワという言葉がギリシャに伝わると「霊」という名のダイモーンになり善悪が再度分裂します。
・アガトダイモーン(守護霊)
・カゴダイモーン(悪霊)
ダイモーンはキリスト教化されるとデーモンとなりほぼ「悪魔」となります。といってもデーモンであっても100%悪霊とか悪魔という意味にはならず守護霊という意味にもなります。ゆえにF1レーサーの名前に「デーモンヒル」という人がいるのです。100%悪なのは「デビル」なのです。デビルとデーモンって実は別物なのです。
そんな大叙事詩のたった3000文字程度でレビューするのは正直辞めてほしいなって。だって映画ならならまだオープンクレジットすら出てない状況ですから。
『暗黒竜の渇望』
https://kakuyomu.jp/works/16817330647877241956東方もしかりでアフラマツダーという最高神を信仰していたペルシャ民族の神をインド側はアスラつまり反逆神とみなしました。そして実は仏教徒もバラモン教から見てアスラつまり逆神とか悪魔という意味だったのです。そんな仏教がなぜアスラを阿修羅として善悪が入り乱れる武闘神・戦闘神になったのか? そこまで書き上げた作品なのです。