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『若者のライトノベル離れ』にて年表作成及び訂正

実は本文に1982年に男子向けラノベの始まりは『幻獣少年キマイラ』としたが……実は1975年にコバルト文庫創刊と共に朝日ソノラマ文庫も創刊しており、この時記念すべき第一巻目として小説版『宇宙戦艦ヤマト』を発売しているので男子向けラノベ元年も1975年と数年繰り上げる事となった。

『若者のライトノベル離れ』
https://kakuyomu.jp/works/16817330659071865553

【理由】

1:小説版『宇宙戦艦ヤマト』(1975)の表紙絵はどっからどう見ても小学生向きには見えない。かといって当時の大人たちが小説版『宇宙戦艦ヤマト』を読むともちょっと考えにくい。つまり日本初の男子向けライトノベルとはアニメノベライズの外伝版だったという事になる。

2:アニメ版『宇宙戦艦ヤマト』の内容を精査した結果……小学生にはやや理解が困難でありアニメ自体も中高生に向けられて作ったものと推測できる。証拠に1975年当時・日曜夜7時半の視聴率は圧倒的に『アルプスの少女ハイジ』が数字を持っており『宇宙戦艦ヤマト』は視聴率的にハイジに大敗北してしまったという有名なアニメ史の逸話がある事(=当時の小学生達はほとんどが『ハイジ』を見たという意味になる)。
ただし、その後当時の中高生視聴者が『宇宙戦艦ヤマト』は名作と評することになった事で『ヤマト』の評価が180度変わったという史実。

(2の理由が圧倒的に大きい)

よって、1975年(昭和50年)にはもう既に男子向けライトノベルは朝日ソノラマ文庫創刊と同時に小説版『宇宙戦艦ヤマト』発売という形で「あった」と書き直すこととなった。

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