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読者がいると僕は成長出来る

ということで本当に『瓜子姫と天邪鬼の冒険譚』をお読みいただきありがとうございました。この作品は本気で「絵本原作」にしようとした作品で全国に散らばる「瓜子姫」伝承を基に「天邪鬼」とは何かというものを考察したうえで現代風に解釈しなおした作品です。

そもそも天空に「邪鬼」がいる時点でおかしいですからね。そう、国津神のモブ神だったのです。元々はね。ゆえに時代が時代なら偉い神様です。だって天空にいるんだもん。心を読み人を真似ます。当たり前で天邪鬼のボスは天探女という女王だからです。

そんな大国主(大物主)や天探女に仕える鬼たちがなぜ貶められたのか。そもそも物主という言葉自体が物の怪の主という意味です。つまり大国主自体がもう既に鬼なのです。倭国大乱で負けた側の王の末路は悲惨です。神話にされ勝手に国譲りされたことになってるけど。鬼とは大和朝廷に歯向かった奴という意味です。

『瓜子姫と天邪鬼の冒険譚』
https://kakuyomu.jp/works/16817330647905297373

僕は『暗黒竜の渇望』だけでなくこの『瓜子姫と天邪鬼の冒険譚』のまた宝物です。本物の論文や専門書など数々の文献をあたり創作したからです。だからこういった宝物には「ノベルチキンレース」になんて出せないのです。もちろん「自己満足」と言われるのは承知の上。もしかしたらこの作品が評価されるのはよくて100年後、下手すると1000年後だろうと思うから。

出雲振根(いずものふるね)はこのように言ってます
や雲立つ 出雲梟帥(いづもたける)が 佩ける大刀 黒葛(つづら)多(さは)巻き さ身無しに あはれ

お・そ・ら・く この出雲振根・出雲梟帥は出雲の地方豪族つまり天邪鬼です。出雲振根は吉備津彦(きびつひこ)に殺されました。岡山に逃れた出雲の製鉄民は岡山で再起を図り鬼ノ城で勢力を築きます。もちろん吉備津彦に倒されました。それも皆殺しです。
や雲立つつまり八雲とは雲隠れつまり「死」を意味します。雅な言葉などではありません。特急「やくも」とは忌み名の特急名なのです。つまり出雲という国名自体も忌み名なのです。今はもう意味すらも日本人は忘れてしまっていますが雲が多い国という意味ではありません。雲が多いのは長野のような山岳地帯です。やんごとなき人の死には「雲隠れ」と言います。また土蜘蛛の「雲」でもあります。もちろん土蜘蛛=鬼です。土蜘蛛とは大和朝廷に歯向かった「鬼」たちつまり豪族(土豪)の事です。八雲の「八」はたくさんと言う意味。

つまり鬼は八雲=皆殺しにされたのです。それが4世紀の日本の現実です。

これが有名な「桃太郎」の原型です。桃太郎こと吉備津彦が掲げている「日本一」とは実は日本統一の事です。日本で一番になるという意味じゃありません。部下に「烏」(からす)がいます。烏というのは使者という意味でしょう。もっと言うと忍者に近い存在のはず。鳥の烏(からす)の事じゃないはず。

日本史における「空白の4世紀」の答えを持っている古墳群をなぜ宮内庁と文化庁は調査しないのか。本当に不思議です。なんせ鬼ノ城の発見すら1971年の話です。

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