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新年のご挨拶とお礼・二か国語の国へ

今さらながら新年のご挨拶を申し上げます。
1月1日が終わるとフランスはもうバカンス終了というところがあって、2日からは平日です。なので日本のお正月ムードが懐かしいです。
週末は所用で2日間ベルギーへ行ったのでカクヨムに来る時間があまりなかったのですが、その間にも作品をお読みいただき、応援や星などをくださり、ありがとうございました。ちゃんとお礼も言えずに恐縮です。この場を借りて感謝申し上げます。

ところでベルギーという国は、フランスとオランダの間にある小さい国なんですが、ここではフランス語、オランダ語(フラマン語ともいう)そしてドイツ語の三つの言葉が使われています。といってもドイツ語はごく少数派なので、基本はフランス語とオランダ語の二本柱です。
地域によってフランス語圏、オランダ語圏みたいな住み分けがあるんですが、ブリュッセルのような首都となると、例えば駅にしても、バスの目的地にしても、通りの名前も、すべて二か国語表示。食べ物のパッケージはドイツ語も加わって三か国語です。
これが自分には不思議なんです。
最初は物珍しいんだけど、だんだん落ち着かなくなってくるのです。ふたつの言語が共存しているといえばかっこいいんですが、なんというか、反対にしのぎを削っているようにも見えてきます。どちらの言葉が先に表示されているかで揉めるんじゃないかとか、要らぬ心配をしてしまいます。
実際、国としても共存と対立の両方があるようなので、余計そう感じるのかも知れません。
共存って言葉、最近よく耳にしますが、言葉と裏腹にある本音とはなんだろうな、とか、なかなか複雑なものを感じた新年でした。

カクヨムも色んなジャンルがありますが、仲良く共存して今年も素敵な作品に出会えるのを楽しみにしています。
いつもあたたかい目で読んで下さり、心よりお礼申し上げます。
今年もよろしくお願いします。

20件のコメント

  • 柊圭介さま

    あけましておめでとうございます。
    本年もよろしくお願いいたします。

    ということは、柊さんも二か国語以上を操れるということですね。
    英語すらおぼつかない身としては、人間とは思えない高等技です。
    ちっぽけな島国から交流させていただく僥倖に感謝でございます。

  • 上月さん、
    明けましておめでとうございます。
    今年もどうぞよろしくお願いいたします。

    自分はオランダ語は全然分かりません。英語も使わないと忘れますね~。
    こちらこそ、いつも温かいお言葉に感謝しています!
  • あけましておめでとうございます。

    ベルギーも興味深い国のようですね。でも、三カ国語を理解するって、難しいかもしれないですが。でも、日本語に比べれば、似ているようにも思えます。
  • 柊さん。
    喪中なので新年の挨拶は遠慮させていただきます。

    昔、スペインでベルギー人の友達が何人もいたんですが、皆すごくいい人ばかりで、しかもそろいに揃って3カ国、4カ国語ができるんですよね。
    実のところ、柊さんから見てベルギーの多くの人って、人柄はいかがでしょうか? 言葉も、たくさんできる方が多いのでしょうか?
  • 雨さん、
    あけましておめでとうございます。

    ベルギーは小国ながらヨーロッパの中心で、興味深いですね。子供のころから複数言語を覚えるとか、なんかヨーロッパを象徴しているような感じもします。
  • レネさん、
    昨年は大変お世話になりました。
    自分から見ると、ベルギーの人は親切で真面目という感じです。律儀というか。
    言葉もそうですね、たぶん、多くの人がフランス語とオランダ語の両方が分かると思います。あと英語もできるので3か国語は普通かも知れませんね。それが基本仕様というところがすごいですよね。
  • 明けましておめでとうございます!
    本年もよろしくお願いします。

    ベルギー、一度行ってみたいと思っていますが、やはり陸続きにある国は、様々なものを内包しますね……

    二カ国、三カ国の言語、共存と対立。
    そうですよね、枠組みが決まっている以上、内側でなんとか折り合いつけないといけない。
    共存って、いっしゃくたに入れてしまえば良いものではないですよね。
  • 本年もよろしくお願い申し上げます。
    テレビドラマの「アガサ・クリスティーのポワロ」(『名探偵ポワロ』)シリーズで、ベルギー人のポワロが、母語はフランス語なのですが、「フランス人」と言われると腹を立てる、という描写が印象に残っています。また、「チョコレートの箱」のエピソードは、原作ではそこまでなかったと思うのですが、二言語・二宗教(プロテスタントとカトリック)をどこまで社会で認めるか、というテーマで、これも印象的な物語でした。
    スイスも複数言語ですし、フランスも実質的にドイツ語地域のアルザスロレーヌを抱えていて、そういうところは、日本の本州が生活の本拠となっている私にはなかなか身体感覚としてわかりにくいところがあります。
    ただ、台湾では、車内のアナウンスが、国語(いわゆる「中国語」に近い)、びん南語(みん南語;いわゆる「台湾語」)、客家語、英語の順で流れるというのを聞いていて、そのうち慣れていったのを覚えています。
  • 柊圭介さん。

    明けましておめでとうございます🎍
    本年もよろしくお願いいたします(*- -)(*_ _)ペコリ

    フランスでは2日から平日扱いとは驚きました。
    日本のお正月ムードとは違うのですね。
    クリスマスがメインなのでしょうか?

    ベルギーってフランス語とオランダ語の二本柱とは知らなかったです。
    そもそもヨーロッパの人達は色んな言語が喋れそうですね。
  • 蒼翠さん、
    あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします!
    ベルギーは隣の国なのにぜんぜん雰囲気が違って面白いです。国境をいつの間にか越えている感覚は大陸ならではですね。
    共存しようとすると対立がついて回るのは避けられないのかも。あまりベルギーのことは詳しくないですが、無政府状態が続いているのもそのせいなのでしょうね。
    とりあえずフランス語が通じるだけでもありがたいです。
  • 清瀬さん、
    こちらこそ今年もよろしくお願いします。
    「ポワロ」って読んだことなくてドラマも知らなかったですが、ベルギー人でしたか。フランス人と間違われるのを嫌がるって面白いけどなんか分かるかも。あと、オランダとフランスがそのまま宗教の違いに繋がるのにも気づきました。そういう精神性がきっと人物像や作品に生かしてあるのでしょうね。
    国境が隣り合う場所は複雑な歴史を抱えていますよね。それが如実に表れるのは言葉なのかもしれません。中国語のバリエーションもしかりで。多分自分が聞いても違いが分からないと思います(^^ ;
  • この美のこさん、
    明けましておめでとうございます。
    今年もよろしくお願いします🎍

    そうですね、クリスマスがメインなので1月1日はただの祝日で、2日から仕事です。なのでエッセイに書かれていたお正月の雰囲気がいいなあと思いました。
    ベルギーという日本語はオランダ語読みの方ですね。でもブリュッセルという言い方はフランス語だし。別の言葉になるときどちらを使うか、誰が決めたんでしょうね。考えたら面白いです。
    複数の言葉を使う人が多いのは大陸ならではですね。
  • 柊さん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。週末はベルギーでしたか。もちろん鉄道ですよね。私の記憶を引っぱり出すと、あちらではブルッセルではなくて、ブラッセルと発音していたような。泊ったところは「アミガ」、Amigoは男友達だから、われらは女友達のところに泊ったことに。グランプラスが世界一美しいって、Who said! 小便小僧、小さい。(当時は)ロマの子供が多かった。で、ベルギーと言えば、ルネ・マグリット。
    もしかして、柊さんがエッセーに書かれるかもしれないから、ここまでにします。
    「名もなきオブジェ」☆が、あと少しで「伴奏者」に追いつきますね。すごい。


  • 明けましておめでとうございます!今年も宜しくお願い致します!
    むむむっと思わず唸ってしまうお題、ありがとうございます!
    なるほど、『共存と対立』。
    純粋な善意がなにかの拍子で憎悪そのものになり得る、それがまた人の世です。同時に、思いがけずに溢れた涙が凡てを洗い流し得る、それもまた人の世で。
    年末年始は、歴史事典と図鑑を傍らに置き映画を観まくりました。歩んできた歴史、言語、宗教、人種。知れば知るほど疑問が湧くばかり。しかし知ることで、少なくとも『複雑なるもの』の存在は感知できるようになるのかもしれない。それらにどのように寄り添うべきか、まずは悩むところから始めるしか無さそうですが。
    今年も柊教授のご講義、しっかりと受けさせて頂きたくっ!補講も宜しくお願い致しますっ!
  • 九月さん、
    あけましておめでとうございます。
    今年もよろしくお願いします。

    ブリュッセルにも行かれたんですね。今回は観光はしませんでしたが、小便小僧は見たことあります。小さいですよね(笑)でもあのサイズだから愛嬌があるのかも。ベルギーの建物はフランスと全然違うので街並みを見るのが楽しいです。
    エッセイは一応フランスに限っているので外国のことは書きませんが、いろいろと考えさせられる面白い国ですね。
    そういえばマグリットはベルギーでした。子供の時この人の絵が好きでした。
    短編、おかげさまです。九月さんにはレビューもいただき、ありがとうございました。
  • 呪文堂さん、
    あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!
    二か国語が両立しているところにふたつの相反するものを感じました。実際にベルギーの人がどう感じるのかは分かりませんが、国として考えると簡単なものではないと想像しています。
    ところで年末年始にがっつり勉強の時間に充てられるなんて尊敬します。そうですね、深いテーマであるほどに疑問のスパイラルになるのかも知れません。でもまずそのテーマに触れることから始まるんですよね。
    今年も御作品でいろいろ勉強させてもらえるのを楽しみにしています。いつも刺激になる文章をありがとうございます!
  • あけましておめでとうございます。

    ヨーロッパと日本ってクリスマスとお正月のテンションが逆ですよね。
    日本だとクリスマスは24日だけで終了ですが、ヨーロッパだとその後もずっと続いてて。逆にお正月はあっさりしてますよね。

    ベルギー、チョコレートしか思いつきませんが行ってみたいです……!
  • 橋本さん、
    あけましておめでとうございます。
    そうそう、重要度が逆ですよね。家族がある人はクリスマスに集まるみたいですが、僕はこの季節は何もせずにちまっと過ごしています。

    ベルギー、まだでしたらぜひ!穴場です。名物も多いですよね。今回は食べられなかったのでそれだけが心残りです。
    とりあえずスーパーでリンツのチョコ買ったんだけど、よく考えたらあれスイスでした。何をやってるんだかw
  • 柊さん、今さらですが、そういえばまだご挨拶していなかったな?と思って。
    あけましておめでとうございます。
    今年もよろしくお願いいたします^^

    ベルギーといえば私の中では、昔ブルゴーニュ公国だった頃、フランスと神聖ローマ帝国の狭間で取ったり取られたりしながら、調子よく両国を転がして経済力ナンバーワンのファッションリーダーにのし上がった、かつてのパリピ国家ですw

    歴史的にも、いろんな言語が混じり合って今に至っているのが納得の場所ですね! いいなあ、行ってみたいなあ。日本語しか喋れないけど。

    今はチョコのイメージしかありませんが、ベルギーのチョコといえば、ピエール・マルコリーニとか?
    自分で買える身分ではありません( ;∀;)
    ブリュッセルに行ってみたいです!
  • 鐘古さん、
    すみません、こちらこそ遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
    今年もよろしくお願いします^^
    ベルギーの歴史、お詳しいですね!パリピ国家(笑)自分の中ではオランダとフランスのクッションみたいなイメージがあって、それは今でも言葉に象徴されているのかなと思ったりします。実際のところ共存よりも対立のほうが強いみたいですね。その結果無政府状態でも何とかなるもんだと感心しています。
    ピエール・マルコリーニ、有名ですね。でもセレブパティシエは高すぎです。庶民に手が出る値段じゃありません。日本へ輸入されたらもっと高いですよね。
    ブリュッセルに行くとパリとの違いを色々感じます。どこも長所と短所があるものだなあと思って。たまによそへ行くのも大切だなと思いますね。
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