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天神さまはお見通し!〜修羅人と笑わない福神〜《完結》

こんにちはこんばんは、小谷です。
やはり一ヶ月ぶりの更新になりました。恒例ですね。

さて、本日(2019年10月28日)一年以上ものらりくらりとのんびり書いていた「天神さまはお見通し!〜修羅人と笑わない福神〜」が完結しました。
急に完結してすみません。予定通りではあるんですが、ツイッターでも全然そんなことをにおわせずにいたなぁと今、思い返しています。
本作は20万字近いそうです。こんなにたくさん書いてたんですね。終わったはずなのに、まったくやりきった感がない……というのも、あとがきにも書きましたが、やはり彼らとはまた近々会うような気がしているからです。
いざ、天神さまについて語ろう、語り尽くそう!と思っていてもなかなか出てきませんね(笑)
清水原とは付き合いが長いはずなんですが。
彼が頭の中に住み着いたのは高校生の時でした。私が書くものは基本的に、高校生の頃に思いついているものばかりです。こうして形にできるようになって、感慨深く思っています。
最初は代行屋ではなく便利屋でして。相棒も玉城ではなく、実はサヨリちゃんで。玉城はその二人に振り回される狂言回しの立ち位置だったので、これだけ採用でした。
この代行屋に、福岡要素と超能力要素を足したのは「天神さま」を書くちょっと前のことでした。

福岡って、面白い街です。まぁ、生まれ故郷なので贔屓目には見ていますが。歴史もあって、食べ物も美味しい。とくに、博多へ出てくるようになってからそんな風に思うことが多くなりました。
戦国時代、城に攻め入られないように作ったという直角カーブの道が幾重にもある大名という地は、今でも複雑な道が残っています。この道を使って暗号化するとか。
埋め立てられた百道海水浴場に亡霊を住まわせたりとか。
元寇の英霊を出してみるとか。
やりたいことは結構あったんですが、今回は菅原道真を中心に、神様と人間のお話にしました。
福岡といえば、太宰府天満宮。そこに祀られているのは菅原道真。でも、あんまりよく知らない……平安時代に興味がなかった昔の自分を殴りたい。
神社を調べてみたら、面白いことが分かりました。そして、地名を照らし合わせてみると、弁天、恵比須、大黒という名前が同じ道筋に並んでいる。地図を見てみると本当に面白くて、調べる手が止まらなかったです。
ちなみに、菅原道真は京都から福岡に左遷されたわけですが、その際に立ち寄った川があるそうです。四十川というんですが、薬院にあります。そこで自分の変わり果てた姿を見て落ち込んだようです。四十川、しじゅうがわ、死時有川。やつれた自分の姿が亡霊のように映った、とか。
そんな感じで、福岡には菅原道真ゆかりの地は結構あります。太宰府天満宮でお参りするも良しですね。
そんな太宰府天満宮、昔は境内にある橋をカップルで渡ると別れるっていうジンクスがありましたが、今はどうなんでしょう(笑)

一月には天神さまを完結させるために、北九州市黒崎へ行きました。ロケハンは楽しい。
八坂神社と春日神社で参拝しました。黒崎の街並みもちゃんと見ることができたので良かったです。また行きたい。
ウカちゃんの家である國廣神社にも行きました。また報告に行かなければ。
そして今回、ものすごく罰当たりなことを書いてしまった恵比須さまの神社、十日恵比須神社にももちろん行きました。本当にすみませんでした。また行きます。御朱印を持った方がいいな、と思うくらい神社に行きまくりましたね。
五月には東京に行きまして、そこでも亀戸神社(菅原道真が祀られている神社です)に行きましたし。なんだかちゃんと作品に向き合ってますね。そんなことも経て、ついに完結でした。

ご拝読いただいた方々には、深く感謝申し上げます。また、とてもとても読みづらかったと思います。申し訳ありません。
書くのも大変でした。キャラクターが多くて。
群像劇を書く技量が欲しいと切実に思っています。
お付き合いいただき、本当にありがとうございました。
あぁ、結構またいっぱい書いちゃいました。

またお会いできる日を願って。ひとまず、天神さまは閉幕とさせていただきます。


今後はちょっとカクヨムでの長編は……どうでしょう。全然考えてません。気まぐれに何か始めるかもしれませんが、その時はまたよろしくお願いします。



《各作品更新予定について》
◆行き場をなくした物語(短編集)
 毎月1日更新。

◆うさぎの骸(異世界ファンタジー)
 次回は「第三章 黒薔薇の記憶」。

◆学園相談室ラビリンスへようこそ(ホラー)
 更新予定はいまのところありません。

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