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深夜公園相関図、完結しました。

こんにちはこんばんは、小谷です。
新刊が発売しても淡々とした毎日を相変わらず過ごしています。
皆様はいかがお過ごしでしょうか。

私の日常というのはそれほど劇的に変わったわけではなく、結構いつもと同じです。小説を書いて、家族には馬鹿にされ、友達もろくにおらず、小説を書き続けて、それがバレないように仕事をして、同僚を騙しながら小説を発表する。浮いた話もなければ、前職の同期の結婚式に参加して何食わぬ顔で「おめでとう!」と笑顔を向けるそんな日々です。

さて、昨年の5月からちょこちょこ不定期に書いてきた「深夜公園相関図」が本日をもって完結する運びとなりました。前回の近況ノートに書いた通り、3月中の完結を目指して書いてきましたが、それにしても引っ張りすぎだろ!と怒られても仕方ないと思います。私もこんなに長く続くとは思わなかった……

というのも、私はコンテストや仕事用の小説なら大体一ヶ月で仕上げる人間です。長くても3ヶ月で仕上げようとしますが、今回の長編はかなり長ーーーーく続きました。何故か。それは合間に仕事とコンテストに目移りしていたからです(正直)。
深夜公園相関図が完結するまでにコンテスト用の長編2本と仕事用の長編1本(それらはすべてボツ)、以前に仕上げていた仕事用の長編が書籍化する運びとなり、書籍化作業が重なり、すべてが終わった2月から再開するしかなく。その2月も書籍作業ロスで疲れが出てうだうだしてたんですが、作業の再開がかなり遅くなってしまいました。
それでも更新したら読みに来ていただける。こんな幸せなことはありません。
こんな私をいっそ罵倒してくれ!と大の字になって寝転んでいます。

「深夜公園相関図」はコロナ禍だから生まれた作品です。いや、どうだろう。コロナ禍によって「公園飲み」というのが頻繁にニュースになり、当時見ていたドラマ「東京怪奇酒」に影響を受け、さらに当時見ていたバラエティ番組「有吉反省会」でアイドルが催眠術師によって嫌いな食べ物を克服するという企画を見てひらめいた作品でした。
ちなみに「東京怪奇酒」も「有吉反省会」も深夜公園相関図が終わる前に終わってしまいました。切ない。
※「東京怪奇酒」は検索してみてください。オカルト好きならハマると思います。また、「東京怪奇酒」の原作は清野とおる氏のエッセイ漫画です。

私も酒飲みなものだから一回だけ公園飲みをしたことがありまして(まん防明けですが)、その時思ったのは「公園飲みってコスパいいな!」でした。コンビニで好きなお酒買って飲むって、お店で飲むのとは違う楽しさがありました。
今は聞かなくなりましたね、公園飲み。これもやはりブームだったのでしょうか。まぁ、聞かない方がいいんですけどね……公園で飲まずともお店でお酒が飲める日が来るのはとてもいいことです。

そんな感じで見切り発車で始まった「深夜公園相関図」。プロットも雑なもので、後半部分なんかほとんど決まってませんでした。
とりあえず、一章完結型(だけど地続きな)短編を意識して、あとは主人公の動き次第でいろんな人に出会っていろんな人の影響を受けて立ち直ってくれ!というキャラ本願な感じでスタート。
こういう始まり方をしてはダメだと思いつつ、たまにはこういう型破りなことをしてもいいだろ!という自分もいて、そもそも趣味で書くんだからノープランでいこうぜ!と威勢よく書き始めました。最初はとても良かったです。多分、ストレスが溜まってたんでしょう。最初は本当に良かった。去年の3月に刊行した作品から解放され、次の仕事が何もない状態でただ私が楽しいだけの作品を書いてみようという、作家としては破天荒な無計画さで突っ走りました。本当に楽しかったです。当然、読者はつかない(笑)
でも、私には読者なんていう神様がついているのかと自問自答することにもなります。いるんですか、読者様。私の作品を読んで楽しんでくれる方っているんでしょうか。そういう屈折した考えもあり、きっと杞憂なのですが漠然とした不安を抱えて今に至り、それは未だに解消されずくすぶってしまっているのですが、少なくとも「深夜公園相関図」を読んで楽しんでくださった方は私の読者じゃないかと信じています。

長いですね。もう少し辛抱してください。
主人公の喜多屋くんは私と同い年です。そりゃそうです。彼は私のほぼ分身なので。
名前の由来は「酒の名前がいいなぁ」でした。調べたらありました。喜多屋。しかも私の地元・福岡県の日本酒。よくよく見てみれば、私の地元ではスーパーやコンビニと至るところにいる「喜多屋」です。サラッと飲めて、でも日本酒特有のクセもある。馴染み深いお酒のような気がします。コンビニに置いてあるくらいだしね!(笑)
それくらい手軽に手に入りやすく、だからこそその価値やありがたみが鈍ってしまう。そんなお酒と同じ名前の主人公は、周囲に好かれていながらもどこか寂しくてカッコよくない男です。
彼が彼女にフラれたとこから始まる本作は、彼が挫折し変な人と出会って自分の存在価値と今後の人生について深く考え、新しい世界へ旅立つ。そういう物語です。
私はダメダメな男の子が好きで、よく主人公にしがちです。だからかっこいい男性は苦手なのです。それが仇となることもあるのですが、自分の好きなものは曲げないでいきたいと思います。

喜多屋くんとこんなに長く付き合うとは思ってもみませんでした。
彼の今後を考え、時には悩み、放置してしまうことが多々ありました。ヒロイン・鳥飼さんの扱いにも大いに悩みました。彼女も難しいタイプでした。都合のいい女性にはならず、それでいて男性に好意を持ちつつ鉄壁でいるという謎の女性ですね。扱いやすいわけがない。彼女は私に似ています。というか、私のほとんどです。
でも喜多屋くんも私そのものなので、本作は圧倒的に私みが強いです。

ちなみに本作では面白いキャラクターがたくさんいるのですが、中でも深見さんはMVPだなと思います。彼は私の同僚がモデルです。いるんですよ、こういう人が。彼と初めてサシで飲んだ時、「面白い人だなぁ」と思いました。いつか絶対モデルにしてやる!と思っていたので実現できてよかったです。
サンマート組も私にとっては大事なキャラクターです。というのも、彼らは私が高校生の時に作ったものでして、その短編小説が某社に眠っているんだとか。それが発覚したのは去年の6月でした。まだ残ってたんだ……廃棄してくれ……。なんでも「自費出版しませんか!?」というご案内だったので丁重にお断りしました。
そんな悔しさもありつつ、市田くんをはじめ店長、莉央ちゃん、魔女には頑張ってもらいました。

アシカ屋ことエアコン怪人とその弟子、さらに土偶は怪人枠ですね。某所の短編コンテストに投げたわけのわからない短編小説はあっけなくはねのけられたわけですが、キャラが強いので採用という紆余曲折を経て「深夜公園相関図」にて息を吹き返しました。
柴雄くんが映画みたいに登場するシーンが好きです。バカバカしくて(笑)

そうやっていろんなとこからの寄せ集めだった本作ですが、真面目に20代後半男性のリアルな思考を描いたつもりです。私たち「ゆとり世代」のリアルです。これはやっぱり当事者しか書けないなと思いました。
どっぷり「ゆとり」に浸かった私たちが見る景色はこういう感じです。それは喜多屋だけでなく舞香も鳥飼さんも、志熊も加苅も深見さん、佐原や柴雄くんも同じかなと思います。市田くんと莉央ちゃん、吉田くんはまたちょっと違うサトリ世代ですし。

いろんな世代を書いて学んで、それでも自分の意志は曲げずに生きていかなければいけない。大変だし苦しいし、面倒です。でも生きてるならそうするべきですし、私もまだまだたくさん小説を書いていきたいのでこれからも嫌になりながら書いていくんだと思います。
ともかく、私に彼氏ができることを皆様、祈ってください。そろそろほしいです。やっぱり一人は寂しいですから。
(あと、私は自分のキャラのゴールインを何度指をくわえて見なければならないのかと悔しいので)

いつものように、あとがきが長くなってしまいました。ごめんなさい。作品のことになると語らずにはいられません。でも、あんまり語るとかっこ悪いらしいのでこれでも抑えてるつもりです。
それでは、今後とも「深夜公園相関図」をよろしくお願いします。これは絶対書籍化したいな〜と思ってるので、そのうちどこかの公募に出すかもしれません。その時は作品を下げなければならないので、お早めにお読みくださると嬉しいです。

ではでは、今回はここまで。
写真は作品にちなんで「喜多屋」です。本作を書いてる中で何回「喜多屋」を買って飲んだか覚えてません(笑)
あ、最後に言わせてください。深夜公園相関図、めっちゃ楽しかった。楽しくお酒を飲みながら自分のキャラと話し合って書き進めてきたのは本作限りだと思います。
彼らの限りない親交に乾杯。

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