こんにちはこんばんは、小谷です。
えー、いよいよ明日、7月16日でノベルゼロコンテストが終わります。
コンテスト参加作、霊媒堂猫の手は規定である十万字を越えることができました。
応援いただいている皆様には深く御礼申し上げます。
そして、本作は丁度キリのいい蠱独編まで完結することができました。
この夏の章はとにかく難産……何しろ調べ物が多い!!
いや、歴史ものやるなら当たり前なんですが。
まずは酒、瓶は調べ尽くしましたよね……あとは、服。この時代の夏服が思いつかなくて何度も資料探しに本屋へ通いました。
そして遊郭。おどろおどろしい本とか春画とか、言葉とか、資料になるなら関連した小説漫画などなど、なんでも読みました。
もう二度としたくない……。
好きで見るわけじゃないし、むしろ嫌悪しかないのですが、拷問とか本当見るに耐えなくて。
それなのに「書きたい」。このやる気はなんなんでしょうね。怖いです。
さて、本編についてですが、今回の話は呪術の類である蠱毒がベースになっています。
蠱毒とは、壺の中にありとあらゆる虫を入れておき、食い合わせ、最後の一匹残った虫を呪いたい相手に送るというなかなか陰湿な呪法です。
壺を人にしたらどうなるのだろう、と思い立ったのが始まりで、そこから作られていくプロット……蟲を女に見立てたら妙にしっくりきました。
遊郭メインになるので、真文が完全に空気となってしまう……そこで真文回を間に挟みました。
一華と真文、歳が近いのにあまりにも違う境遇で、書いてるこちらとしては胸が痛みました。鳴海のように「呪い返してやれ!」と言いたくなります。
どうにか解決できて良かったです。後味はいいのか悪いのか分かりませんが。
実は、この解決編にあたる捌と玖は、ひとまとめだったのですが……7000字超えてしまったので諦めて二分割してしまいました。今日の夕方の話です。
今回で、仁科と鳴海の過去らしきものが浮かんできました。
山彦編でもちらちら出しているんですけどね。その真相は次回の秋の章です。
長い長い物語になりますが、またお付き合いいただければ幸いです。
ええと、私自身の近況といたしましては、つい先日、プロットや書き溜めた原稿を含むデータが「うっかりミス」のせいで全て消えてしまいました。
復元作業を月曜日にでも行いたいと思います。
消えた瞬間、私の頭は真っ白けでした。特に、猫の手は最近にプロットが完成しかけていたので……幸いにも、あちらこちらのメディアに残していたので首の皮が一枚繋がったものの。二度とこんなミスはしたくないです。
それでは、最後に。
ノベルゼロコンテスト、明日で読者選考終了です。
コンテスト参加作品を読みにいくことは出来ませんでしたが、風の便りによれば参加作品が1000を超えたとか……生き残れる自信がないです。
ともかく、今後もコンテスト関係なく物語を書いていきますのでよろしくお願いします。
《御礼》
先日、安室凛さまより素敵なレビューをいただきました。
評価もいただき、とても嬉しいです。励みになります。
皆様、本当にありがとうございます!