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ホビット体系に東洋

しつこくホビットの関係

 宮崎駿御大が、『ホビットの冒険』を評(岩波少年文庫を大体跋渉して評した本がある)して、「この本は消費されつくした」と書いてゐるが、無視する。

 指輪の方の単行本第七巻のP138に出てくる、ホビットも使ふ、裂け谷の暦
 単位のYenは我々の暦換算で百四十四年と言ふ長すぎる者(いや全く不死者ってやつぁ)であるが、いはゆる365年版もある。

 Loa(生長)といふ、植物の成長をモチーフにした暦をエルフが使ってるのをホビットも用ゐる、と言ふ設定で、

 季節はtuile(春っぽい) laire(夏みたいな) yavie(秋で良い筈) quelle(「褪せる」) hrivre(冬の如き なほhrはサイレント) coire(「萌」と書いてある) の六つ。

 褪季quelleは別名をLasse(葉が落ちる)narbeleth(シンダール語の「日が落ちる」)とも言ふ。

 夏のライザの祭りと、冬のYuleの祭りが盛んである。酒とか飲んで騒ぐと言ふのが基本らしい。

 Yuleは年末にやって、元日は休んで、いはゆる一月二日にまたやる。

 えーと
 いろいろあって、ねーうしとらうーを月に適用する際、壱月が寅の月に、七月が申の月になる。
 旧暦でやると萌える月に壱月が来て、暑いけど秋のなりかけな萎える月に七月が来るのである。御大がこの暦法を採用したのが東洋人的にわかりみはあるんだけどもえーと。
支那の賢人は「5つの元素で構成」を基本にして暦を造ってゐるので、各季節の間に「土用」を置くが、個々の設定上も、tuireの前にyestarë yavieと quelleの間になんとか、coireの後にmettarëといふ、季節扱ひの祭日を置く。

 どんど焼き、左義長、ほんやり、あんも(餅)焼きって言はないか、おん火では達磨さんと言ふ聖像を焼く儀礼があるが、『エステル記』(旧約だ)にあるプリム祭(二月ころに行はれる)では、ハマンと呼ばれる「凶悪なをっさん」の像か樹をど突き回し、燃やす儀礼がある。うーん。

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