サンテリアの人
キューバやジャマイカ、マイアミ、ニューヨーク、ロサンゼルスで拝まれてゐるクロンボの人の拝む宗教で、カトリックみがある。
ツイッターでダイヴァーシティがどうたら言ふ人のファッショ性をおなかいっぱい見て、アメリカの排他性をいやって程見た後、ローズマリ・エレン=グィリー『魔女と魔術の事典』を繙くと、サンテリアやヴードゥーのやうなクロンボの信仰が花開く都市としてニューヨークが。アメリカただならぬ。
こっちは黒人を家畜として引っ張ってきたスペイン、ポルトガル系の旦那さま方も、サンテリアの魔道性に引かれて拝んでる人が多いんだか多かったんだかなので、名称はSaintのスペイン語サントのアレンジであるサンテリアから。カンドンブレといふブラジリアンな宗教の方は、ポルトガル語ベースでいろいろが描かれる。
ニジェール川のヨルバン族が拝んでた神様を、本地としてカトリックの守護聖人をアレする。ただ、外面として守護聖人を使ふヴ―ドゥーと違ひ、神の転生したのが聖人だといふクレオールな信仰のため、若いイケメンとされ情熱を司る雷神チャンゴは聖バルバラ、白人のをっさんとされる平和の神オバタラが慈悲の聖母で拝まれるなどジェンダーに関してgdgd。オバタラの配偶神で、全力で黒人を主張し赤子へ授乳する形で拝まれ母性を司るオッドドゥアは聖クララが充てられるが、檀原照和『ヴードゥー大全』によれば彼は白いをッさんで垂迹した聖人を聖インマヌエルとする。。
規則の聖母で拝まれる悲劇の女神で、息子との近親相姦の果てにできたお子さん14柱を気合で一度に産み、割れた腹から水を出し、ヴードゥーの聖地ともなるイル・イフェを作って死ぬイェマヤさんの、子神aチャンゴは内縁の妻で正義を司る女神オヤから火属性を貰ふ。
諸々の神々をひり出した太母が火属性みのあるなんぞを産んだ後、死ぬフォーマットが~いろいろ微妙~。ちなブラジルではサンテリアへヒンドゥー、仏教が加はり、ものすごくアレになったウンバンダといふ宗教が出てゐる。『ジョジョ』体系としての南米のクロンボ系がなしうると思ふんだ。南米はあれだし。
オグン REグィリー『魔女と魔術の事典』154頁によれば、サンテリアではジャンヌダルクでも拝まれる。サンテリアがスペイン語ベースなのでOggunとなり、カンドンブレはポルトガルベースなのでOgunになるとかで良いらしい。翻訳家が何人もゐて、若干あれなので誤植なんだかオグンがオッグンとなってたりいろいろ。