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アルレッキーノ体系

ローズマリ・エレン=グィリーのハーレクイン体系

 語源は不明。別名はアールクィン ハーレキン ハイアーレキン ヘレクィン ヘネキン ヘレキンなど。

 彼らはゴブリンの形をとる 名前はサタン=Devilと同じ意味になることもある。 ワイルドハントの首領もやってるらしい。 16~18世紀のコメディア・デラルテの道化説もフォロー入ってる。若干焦った。

 ハーラケン Devilや鬼火を指す
 ヘネキン インキュバスと関係し、十字路で踊ってると言はれる。
 ハーレシンギー 「夜に彷徨ふ死者の群れ」イングランドで十一~二世紀に出た者で、中には貴族の死んだのとかゐたさうである。菅公とかの関係とは多分また別の筈である。
 アルリカン 「インプといたずらっ子」を指すフランス語。『悪魔と悪魔学の事典』349頁

 森瀬繚説で、欧州に「魔王」なる概念はなく、アレも原典では「榛の木の王」とかで、魔王は第六天の魔王織田信長といふ仏教系のタームのアレである。『悪魔と悪魔学の事典』では、魔王をDevilの訳語として使ってゐる。その魔王は、道化の部分を、「聖職者によって煽られた恐怖を和らげるためか」(400頁)とし、デモーニッシュななんぞに笑かしがある点を認めない。その笑はかし魔王の皆さんのラスティ・ディックとかオールドホーニィとかジャックと言ふのはアレのナニなんだらう。
 ここで笑かし魔王として出るオールドニックは、マザーグースの「くるったおとことくるったかみさん」なんとかに出てきて、くるった壱族にあきれると歌はれるが、石田英一郎『河童駒引考』岩波文庫版259頁によれば水属性の精霊ネッキ系と関連する可能性がある。

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