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パラダイスでアレ。

 青の六号 OVAの方 某『ガブメント』はいいか、諸星大二郎『バイオの黙示録』酉島伝法『環形錮』

 南極 楽園としてのテラ・アウストラリス

 パラダイス ベヘシュートは、もともと周囲を水路で囲はれ、獣がもふもふする牧場寄りの動物園であった。石田英一郎大先生は、もともと牛を囲ひこんでゐたのが馬になってどうので終るが、その前にパルデスには豚さんがゐたで良いらしい。原始的な家畜としてわんこが挙げられるけども狗はなー。

 初期型パラダイスがエデンの園(パルドはユダヤ教では果樹園的で、イスラムではアルジャンナ/庭園)で、いろいろな修練を積んだ果てに来るべき黙示録かなんかに出るシン・パラダイスたるネオエルサレム(12のなんかとか、恒星や黄道十二宮にあたるなど)へどうたらと言ふのがエルヴェ・マソンの説くエソテリックなもの。エデンは「喜び」の意であるが、アッカド語のEdinu(荒野)と関連すると言ふのが岩波訳つうか関根正雄説である。

 『桃源記』諸星大二郎 行き場のない元気がムルムルする言訳。玄牝あるいは谷神へ、ぢゃあ奈須きのこ大先生のティアマトがもってこれるかと言ふと、多分無理。その桃花源は、桃が生ひ茂り、云百年前、ある種の養生法を修め政治的な理由で亡命した皆さんがコロニーをつくってゐる。さらにそこの近所には、陶淵明激推しの『山海経』に出てくるモンスターがランダムにゐる。オーラルカルチャー(食べて飲んで出す あと中腎管と中腎傍管は支那人的に「消化管の一種」にすぎないで良い筈)の支那で書かれた『山海経』は、モンストランス(予兆)としての怪物の他に滋養と強壮に良い生き物も多数紹介されてゐる。うーん。鴆は益鳥だった。

 『創世記』で、知恵を付けたために楽園から負け出る際に神から着せられた皮の服クトネトは、膝まであるもの。『雅歌』ではソレが「脱ぎました」関係で登場する。全身を覆ふのは娼婦の格好である。

ハッヤー ラァー(悪い獣) 天主様が凶悪なカ〇クどもを懲罰するために送る獣
 ネフェシュ ベヒム 呼吸せる獣が何なのか謎
 タンニーン 獣と訳されるけどもワニとか系の筈。

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