藤村ハンドオヴゴッド新一説を茶化しつつ、旧人の一種とホモサピが交配してゐたとか言ひ張る。てふか藤村説について口を極めて痛罵し批判した竹岡俊樹先生の説で、旧人が今から二十万年くらゐ前に来日し、謎のトレンドの荒波(構造が異様で使ひ勝手が微妙な石器が広く伝播してゐるらしい)にもまれながら繁栄かなんかしてをり、三万年くらゐ前に新人が来た時にもまだ生きてるやつがゐたらしい、とか(交配はしてないらしい)がある。こっちが面白い。
竹岡先生は「東映の北京原人が出て来る映画」でアドヴァイスをしてゐるらしい(その提案は、没になったらしい)し。
士郎正宗『アップルシード』に出て来る五島勉説でのノストラダムスのアレに基づく歴史とかを参考に、藤村説を、使へない言訳として、「三万年以上前に日本に人が」といふ芹沢長介説に影響をちゃんと享け、1970年代からしばらく、東アジアに分布する石器を捏造してゐた藤村先生は、1990年代から、若干、云十万年前の地層から縄文時代の技術による石器を発見みたいな、オーヴァーテクノロジーなものを発見しまくったといふ。 お話のネタにいいやうな感じはしないではないのだがなんつうかそのぉ。
芹沢説をかなりアレンジして、元々あらかじめ、百万年前に原人が来日~七十万年前に、やたらと頭のいい旧人が来日して縄文式石器を拵へる~三万年前に新人が、とかの設定が藤村先生の中にあって、それにずっと基づいて、その説に都合のいい者を発掘してたとかでないらしい。
てふか芹沢先生と竹岡先生は、おフランスの考古学を勉強してゐるさうであるが、なんぞ考古学と言へばおフランスであるらしい。へー。
おフランスでは、人類とホモテリウムが接触した形跡があるさうなのであれなのだが、うーむ。
一応の祖先としてのホモ・エレクトゥスは、彼らの段階ですでに武器の結構なものを使ってた、と言ひ張る言訳が一山ある筈なんだたしか。旧人と新人を分ける所にスリングがあると思ったら、投石器は生物学的な枠から負け出る道具であったみたいな。
ホモハイデルベルゲンシスは今から二十万年くらゐ前に、多分言葉みたいなものを操ってた可能性がある。岡ノ谷一夫説におけるa意味を持つ音b伝播c文法d社会性 がフルコンプの言語を操る旧人辺りで。
投槍器 その辺から出るのでジャヴェリンスロウワ―とかの方がいい筈なのだが、NHKの番組で欧州の原始人を出すときに彼らの使ふそれを指してアトゥルアトゥルだかアトラトルって呼称(メキシコの土人が使ふ奴の筈)使ってたぞ。多分槍投げ器は地方色でまくり(多分アボリジナルな人のウーメラはオリジナルの可能性が高い)なので、メソポタミアから放射状に伝播とかが多分、『マスターキートン』のアレが辛うじてとかで良い筈。アレは、N1話 一回使ひました でも微妙~N2 ちょっと出土地へ行ってみたらなんか巻き込まれたので土人の信用を得るためにってふかこれ使って~でN3の冒頭、支那へ行ってきたのにへんなものしか持ってこないので文句をこく娘へ「それでお父さん、死ぬところだったんだから!」と弁明 といふ、ちゃんとしたアイテムの使ひ回しが、きちんとされててよい。平賀キートン太一先生のテーマ、中尾佐助説でも採用されるメソポタミア~欧州へ伝播する文明の中継地としてのドナウ文明がいつの間にかククテニ文化のそれになっててしかもそっちの説はアカデミックには微妙でといふのが。
基本 全身ぴっちりスーツのおねいさん@自己無矛盾の法則を司る神イーゴリ・ノヴィコフの使徒が今から云万年前の日本へくる~旧人を襲ふエイリヤンビッグキャットをあれするとか~悲劇的な落ちがよいな。藤村新一先生はー えーと。あと象。爲がどうたらとか「あらかじめ」「かねて」といふ豫、つか、預言がすでに「超自然の者の御言を預かって言う(なので普遍性がある)」豫言が「未来のことがらを言う」になってるよなー。他ぁ、ルバーブ(大黄は欧州では象の止まり木として有名)とか。イーゴリノヴィコフ先生が象さんに乗せられれば。
島嶼矮化と、そこそこ雑食 攀木性高め(木から降りるのが出来たりとか) ピューマサイズで頭は虎のなんか。トラの語源説に出て来る「弦が巻かれた獣」と言ふ意味の古朝鮮語、チュルポムといふのがー、ソースが―。あとアメリカで適応放散する予定であったが駄目だったぬこ様の輸入が―
ライオンがゐるんだから、夫婦仲がよくて、長子が下の子を世話する(支那の伝承で、産婆さんが、虎に拉致されて雌虎の難産を何とかさせられた話がある)やつとか。さう言ふ皆さんの親だか何だかが未来人にやっつけられて、ソレの親族がそのおねいさんを、とかさう言ふの。