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ドライアド

ぢゃあ衒ひのない処で。

 樺の精 バーチドライアド BDか。

 1 流れるやうな髪を揺らす美しい娘

 2 The one with the whitehand 白き手の者とか。サマセットの荒地に出る者。痩身すぎる女性といふ姿をする。夕方、オークと樺の林から現れ、その辺の旅人へ付き纏ふ。その際、彼女が、旅人の頭部へ触れると狂気が、胸に触れると死が吹き込まれる。塩を使ふとなんとかなる。『幻獣大全』ではオークとウルク=ハイが顔へサルマンの紋章である「白い手」を書くのを、作者のブラックユーモアとする。

 カバノキ 降魔破邪の効果がある。のでゆりかごに最適。魔女は箒をこれで作る。その際、その中に悪魔が入ると言はれる。年始や始めを指す。WBイェーツは、「ほぉれみてみぃやおバーチさんがビンビンだがね」を(『Crazy jane』えーとJackがアレ)やる。フリッカに捧げられ、愛を表すほか、タナトス、ラグナロクとも関連する。アト・ド=ヴリース『イメージ・シンボル事典』に書いてあった。

 「はんのき アルヌスランダー鏡(×4)を吊るし」 宮沢賢治『岩手軽便鉄道の一月』 アルヌスは学名。榛の木は英語ではアルダー。
 ハンノキ カバノキ科 火属性 空中窒素固定をする上に、成長が早いので、照葉樹林文化圏では、大陸で榛の木を植えて次に野菜とかを植えて、と言ふなんちゃって輪栽が行はれてゐた。赤い血が流れてゐる。日本の東北でも榛の木林を開墾してなんか植えてといふ 輪栽ってふかぁ栽培があったらしい。樹木を入れた輪栽だけは一応アフリカでも行はれてゐるから、今から千云百年ほど間にクロンボが支那とかへ傳道にと言ひ張ってもよさげである。でもアフロカルチャーのアレ的にクロンボ認定されてゐる坂上田村麻呂はー、文化英雄はアグリカルチャーヒーローやってるけどー、無理ー。エルフと関連した説に関する資料がどっか行った。

 ハンノキ 「頭を持ち上げる者」トドが関連する。おしゃぶりの材料と言ふ資料(萱野茂『アイヌ語辞典』福岡イト子『アイヌ植物誌』)と、子供の守り神としての人形の材料と言ふ資料がある。西川照子先生は「木の小さな子という」しか(南方熊楠『南方コレクション5』)書いてくれない。ニポポー。セニシテ(「それによって堅固になる」の意)。アザラシ漁の時の漁師さんがこれでイナウ造って、とっても取れなくても海へ流す。ホルケウケネ(直訳すると「狼の榛」)の語源説で、「悪魔を祓う榛」の転訛かもといふネットのナニがあった。へー。カムイケネはまぁそんなもんだらうとして、この樹木の別称で、フレカムイ(赤い神)と言ふのがあると福岡イト子『アイヌ植物誌』にかいてあった。トドがどうたらとかアザラシ漁でのイナウがどうのといふのは、なんぞ下手すると汎世界的な「水属性カラーの赤」のアレみたいな。ほんで、サチを願ふ物であるが、シャチやミチ(アシカの古称)のやうな、マナを指す語がどうたらとか、と関連する信仰がアイヌの中に求められる可能性があるらしいのだがこの辺は全く不明。
「イワケネ(奥山のハンノキ)」は、ミヤマハンノキとロジカルな交流が。

アッシュ 火属性らしい。アッシュはモクレン科らしいのだが、同じ科のトネリコとは違ふらしい。あと他にアブラキ、アヲタゴと言ふのがある。多分、共通した特徴として「燃える」と言ふのがあるでいいらしい。ロマ民族(ジプシーです)の伝承で、イエスはアッシュの十字架にかけられたといふ。十字架は、神学者の説では、オリーヴ シプレス(檜系) シーダー(杉系) 椰木の合木ださうである。
 オーク(木の方 楢)を頂点とする樹木のヒエラルキー。樫@ジャパニーズオークはなぁ。冥府にゐるオークのドライアド、エウリュディケがどうたら。

いつの間にか
 マインドコントロール的なものをやる
 その言訳としての白い手を触れられる言訳と使へる限界
 さういふ能力のあるやつがどう言ふ存在で、ぢゃあ敵のゴブリン、『指輪』のスナガでいいや、はどう言ふもので、ソレがいかなることをしたか、それに対してなんかのきっかけで味方にできる言訳を発見し、傘下に収めると言ふのはどう言ふのか、それ的にどれ位ゴブリンを手下にできるのか、
 一切の創作ができない

宮沢賢治『土神ときつね』
 樺の木(女性で田舎娘らしい)が出て来る。
 アレなきつねと土神が、樺の木の周りであれしてゐる。狐は吉野裕子説で土属性。ただ白川静『字統』によれば、支那で「水神」として拝まれてた形跡があるらしい。

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