木星の生き物
アリスの話関係、知り合ひのをっさん&三人のクソガキャが同乗するボートの上で、吃りの数学者が、厳密にはその一人へ語る、『不思議の国の某』冒頭の掛け合ひの絶妙さは、後の(Tはいいか)RPGの有能なマスタリングだと言ふ指摘(近藤功司『それでもRPGが好き!』)があるが、『鏡の国の~』では冒頭、アリスが「つもりごっこ」を趣味にしてをり、・・・年老いたって書いてあるメイドへ
「つもりごっこして、私がおなかをすかせたハイエナで、ばあやが骨ね」
と言ってゐる。然るべき歳同士の娘さん同士ならねー、
登場人物の一人マリーさんがライオンと愉快なつもりごっこする『ふしぎの海のナディア』(島篇)の時代設定も同じころか、でなくてアリスとRPGの親和性でもなくてガスジャイアントのネタになりさうな。
『セイウチと大工』 『鏡の国のアリス』中、トゥィードルディーが詠唱する歌。
『詳注アリス』によれば、作者が提示したa大工とbバタフライとc准男爵のうち、イラストの人が選んだために大工が牡蛎を食ってゐるさうである。てふてふー。
キャベツと王様はどうか、「O・ヘンリーが唾つけたらから」でいいか「『スナーク狩り』は宮部みゆき先生もやってるし」かわからないが、飛ぶ豚関係や煮えたぎる海は何とか。
ある庭での菫、薔薇(アリス・P=リドゥルの妹ヴァイオレット、ローダの関係)、鬼百合とかが「土が固いので喋れる」設定の関係。
浅い椀に入った、燃えるブランデーの中に入れられ、ガキが食べるバーニングなレーズン(あるいはその際の干し葡萄その物)であるスナップドラゴンとドラゴンフライ。
スナップドラゴンフライはブランデーに浸され燃える頭部、プラムプリンの体に、柊の葉で出来た翅を持つ。フルーメンティ(って葡萄が入ってる)とミンス(で挽肉)パイを主食にしてゐるこれは、アリスによれば「皆これになりたがる」。昆虫の進化のヴェクトルにトンボはー、あー。エルシータソのソレは正義もいいんだけど。アニメ版『映像研には手を出すな!』の最初の共同作業のアレがトンボで、作者がリスペクトしてゐる宮埼駿御大が、ナニの頃、辛うじてナニした飛行機械案で、蝉の前脚がついたナントカソプター(『天空の城ラピュタ』でのフラップターのやうなもの あっち脚無いけど)を書いてゐるが、うーん。
「ランチュウ 厳密には大部分が全力でオランダ獅子頭を主張」する花弁がどうたらとか泣くとか、は(Snapdragonは金魚草の英名)まういいな。
カールセーガン説による木星生物。生息域は大気圏。全長五kmほどの何かがゐて、それを食べるものがゐる。あと生殖と言ふか子供は下へひる。
生産者>>一次消費者>>二次消費者、分解者 と言ふのならあれか。そのメデューサはアレにするわけか。
スペキュレイティヴお約束生物 卵胎生で完全水棲の海棲ペンギン。
ドゥーガル・ディクソンの五千万年後の企鵞(中国ではこう書く) 普通にクジラニッチを襲ふ。でかい。濾過食系と普通の猛禽。
バード川上がBirder誌でうりゃっとやった一億年後の 普通の猛禽で海洋の覇者だった筈
マルク・ブレー、ううっ一千万年後の 雛が特徴的なので若干可愛い。他で、永遠に飛び続ける蝙蝠が出る。しかも確か繁殖の際は水面に来る。セバスティアン・ステイエ先生はアレな先生だった。いい!いいぢゃないか!(何がだったか忘れた)
セイウチ 食貝生物。個人的にはこれとバクを哺乳動物と認めたくない。アレは蠕動運動だ。不用意にJティプトリーjrのTyreean(ガスジャイアントに住む。周りを探る器官は電磁波によるもので、エイっぽい。お父さんが子供を育てて家事に勤しみつつ「嫁はんはうちに付かんもんや」とか愚痴りながら外洋へ旅立つ女性配偶者を心配したりとかするらしい。なんか「デザインはマンタじゃねえし」と言っとかないといかんらしい)とかをやるのはあのー 未訳だし。P・ニューエル描くセイウチさんはBathigmachine(更衣車 水着へ着替へるための)の鍵を持ってゐるが、いいや。
海洋へ進出した哺乳類は、睾丸が体内に入る。
交尾の時に雄へ突っ込む(精巣が体内にある)トリカヘチャタテの雌ちんぽが「エデアグス」でなくてGynosomeと言ふのはあれが「輸卵管兼用」の可能性があるので、言訳は立つわけか。虫系の陰茎は暗黙の了解で甲虫だけはaedeagusと呼称するさうである。
遊泳性の貝 牡蛎は固着性生物 planktonic(海の中を流れに任せて漂ふ系 プランクトンはさう言ふ意味)でLithoautotrophic(独立栄養体)な
ぢゃあ捕食者としてのカーペンターさんて。建築する生き物はゐるな。建材の関係と他。
虫、社会性肉食昆虫が、幼虫は肉食ってるのが変態すると花の蜜を食べるやうに、第一齢は何とか食、第N齢がなんとか食、と言ふアレを。
ジョンと娘さんと松を食ふドラゴン。
Tove ルイスっつうかC・ドジスンによればなめらかな白い毛と長い後ろ足、鹿の如き短角を持ち、チーズを食する。ハンプティダンプティ説で、アナグマとトカゲとコルク栓抜き(ヴィクトリア朝のガラス瓶などの蓋はコルク製がデフォだったらしい)に似てチーズが好き。『ジャバウォックの詩』を素直に読むと、Brillig(Broil系)、Slithy(Slimy+lithe)なそれ(トーヴだからダヴっぽい)が、wabe(Swabは濡れる)しながらgyre(Giaourがわんこを指す古語 ギャンギャンな感じ)でGimble(Gimlet)なので、なんぞ金属系を熱してぐりぐりしながら穴開けて冷やす(『幻獣大全』)。ToveをBadgerと称するあのロリコンぢゃない野郎の名状しがたき脳髄が。
Rathの 直立した頭、膝歩するための長く曲がった脚、サメのごとき口、を持つ緑色の亀(初期形 牡蛎とツバメが好き)が、緑色の豚になるとかが良いなぁ。あと、古墳的な塚がヴィクトリア朝ではまだ「ラース」と呼ばれてゐたとか。