お話の中で、保護スーツ著た野人がなんかする にあたっての。
多分、『ナウシカ』の森の人とドルグは関係ない筈。
その森の人の方は、賎民からの選別とか、五分で肺が腐る死の森で生活する隠者だとか、なので家は蟲から抽出した物質で出来てるとか、装束も蟲の内臓製とか、食物も蟲にお願ひして卵を少しいただくとか、他に、空気の浄化システムとか、マスクの修繕技術があるとか、皆さん若いよなーとか。
この、腐海の外来生物な彼らが辛うじてである以外に二次消費者がいないと言ふ謎の設定に関し
「いやぁ宮崎さんはここんところがあれですな」
とか(作者自身が言及してた筈)やってゐると、鯨骨生物群集であるとか海底温泉の、二次消費者の何種かは硫化水素とかで死ぬので、世の中は侮れん。
ギリー・ドゥ(黒い若者) 黒髪で、苔製の衣を著、白樺の林に住む兄さんの形をしたスコットランド、ハイランド地方のなんぞ。マン島のホグマン(丘男)の伝承も、十一月一日に彼らが移動するので人間は引き籠るってふのも、ホグマンにウッドワスと呼ばれるスピリチュアルなだけの存在の他に、祖霊みが指摘されうるんださうなんだ。妖精なんてそんなもんなんだ。水木しげる先生が描かれるギリ―・ドゥはよい。
カール・リンネが設定した原人の皆さん。ホモモンストロススとかホモフェルスとかなんか。の適応放散の方は面白いと思ひます。
ソヴァージュ、サリュージ、サヴェージの語源がシルヴァ(森)といふのはー いいや。
14世紀、仮装と言へばSuvageなのでシャルル6世他貴族の皆さんがそんな恰好をしたさうである。素材がリンネルとピッチ!!て石油系の!!なので、燃えたさうである。
EAポォの『飛び蛙』、王侯の御伽衆として働いてゐた超合法ロリが王侯からアルハラかまされたので、彼女の同志たる肉弾藝人侏儒ホップフロッグ(下半身がちんばなので飛び蛙と言ふ通称。上半身の筋肉は無敵)が、王侯の皆々様にアレしてそれして、報復する際にアレするオランウータンの格好がなんかー。ホップフロッグといふ英語のリテラシーがないと読めない高度な訳での、ポォ集では、『モルグ街の~』と一緒に推理小説系で纏められ、あー「ダメだこの本、表紙で思いっきりネタバラシされてる!」施川ユウキ『バーナード嬢曰く。』
J・J・ルソーの原典を知らないのでアレなのだが、
13世紀ころから紋章として使はれ、頭は悪く棍棒を使ひ、怪力で裸で毛深く股間に葉っぱ一枚な動物とされたウッドワスは16世紀のE・スペンサーが書いた『妖精の女王』のサリュージマン辺りから、なんぞ騎士道精神にあふれた士大夫っぽい野蛮人と言ふことになる。
そんで、ルソーが書いたオム・ソヴァージュと言ふのも、ウッドワスの仲間に入っちゃった為、社会的な悪からかけ離れ、自然に近く幸福であったといふのが、人間の出発点として仮定されるだけの二次元の存在から、ロールモデルみを指摘といふか付與されて流通したさうである。
山姥の髪とか、他山の人の著る者と言はれる菌類各種がなんかあるらしい。コケで代用(コケと呼ばれるものにはいはゆる蘚苔類の他に菌類のコケもゐる)してモースロイテと呼ばれるあれをでっちあげる。南方熊楠は、いはゆる山男を猿人系とし、被服の習慣があるやつはメンタルがヘラった状態で山へ籠ってる人で山男ではないとしてゐるが、山男は菌類系のものを帯びるほか、体へ松脂を塗りたくるとは言ってゐる。
16世紀ころ、Woodwoseは、Woodhouse(薪小屋)と言はれた。なんか。
ソレで土人をでっちあげる際に、『百姓貴族』(晩成社の人と土人が仲良し)はあるし、『ゴールデンカムイ』(特に土人差別がない)も大人気だし、と安心して、晩成社を参考にして土人と開拓者が仲良く切り開くアレをしてゐると、何故か非難される可能性がなんかあるらしい。杞憂で良いと思ふけどもなぁ。
あと、物理的に現地の人が著てゐる者の方がよいと言って開拓者の方がアットゥシの下へうさファーをとか、布で全身被って眼だけ柳材でキャッチャーのマスクみたいなの作ってカヤ布でくるんで顔に当ててってやると、夏空でも依田勉三さん出てるのに文化盗用とか言はれる、もこの段階ではまだ杞憂か。