『機動武闘伝Gガンダム』の、モビールトレースシステム、ファイティングスーツを装着した状態で、外に出て、かつ機体を動かせる系。
パヤオルパンの銀行強盗ロボΛなんたら(「まるでスーパーマンですな」と言ふ銭形のとっつぁんの台詞は、台詞はぁああああ)と小山田マキの関係は~、どっちかっつうと『ラピュタ』とかにみられる「体の延長としての飛行機械」の方。タイガーモス号のオプションの凧とか、あと1980年代初頭、まだ「カリ城とか言うクソアニメ以降、馬糞臭い企画しかでない」と言はれたころに出た、「ナントカソプター」(蝉のやうな“前脚”がつく以外はほぼフラップター)、は、動力がちまっとついてゐるものの、操縦把いっちょで動かす「古代の戦車のような」あれであった(「操縦は体で覚えるんだ!」)。その辺のモチベーションで行くと、『風の谷のナウシカ』のメーヴェのやうな、作者もあれする、長時間あんな格好で飛べる(イメージボードでは“凧”の上へヒロインがわんこと立ってた)とかのが出るで良い筈。さう言へば古代の戦車に乗ったヒロインが四季折々の花とかが咲く中を駆けるOPの『赤毛のアン』のオーディションで、宮崎駿御大は島本須美と言ふ方を知ったさうである。NHK=FMのアニソンアカデミーで島本御大が言ってた。
「ごづめづごづめづ」(『鬼灯の冷徹』量的な巨乳!!数的な豊乳!!)はいいや。
『アトムザビギニング』のA10-6 一回お茶の水さんとシンクロしてゐた。十巻辺りまで、まだ手足の延長としてのロボにしか興味がないと言ふカサハラテツロー大先生のスタンスはA10=6で展開してるでいい筈。
『鉄鋼無敵科學大魔號』 唐沢なをき 操縦者とロボ鉄鋼無敵科學大魔號は完全にシンクロしてゐる、といふ設定に関するギャグがある。
押井守『Assault Girls』あるいは『女立喰師列伝』に出てくる、ケンタッキーの日菜子 のロボの名前を忘れてゐる。パイロットはぴっちりスーツで、操縦はコックピットで行ふ他、人がメカの外で、遠隔操作でも行へる。小説版の方の『ガルム』で、「ガンゲアッハ」と言ふ、無駄に「ン音+濁音」(富野由悠季御大によれば当たる名前)が入ったロボが。諸星大二郎『孔子暗黒伝』では紀元前十世紀ころのメカはぬこモチーフであるが、その白川静説では、「器」(聖具であるサイとそれを清めるための犬)、祓(聖獣である犬を屠って悪いものを祓ふ)、類(お祭りの字で犬を添える)などわんこがゐる。白川静先生の文章はいいんだ文章は。それを採用して文語体アレンジするセンスも。犬キチガイが白川静説にはまるのはいいんだよ。ぴっちりスーツの女性@三十歳が、砂地を暴走するでかい長虫系のなんぞをやっつけるってのはいいんだよ。普通、メカで白川静ときたら娘さんには犬耳だと思ふ。イッヌモチーフのメカ人間がわんこを拝む『ガルム』はあれがないし。
『指輪』関係のウォーゼ(『幻獣大全』P406によれば「森の老人」の意であるWoseは野人を指す「Woodwose」みがある。ちなみにウォーゼの寿命は人間より短い)あるいはドルーアダンとかドルーエダインまたはドルグ。オークはオゴル・ハイと呼称。いはゆる野人で、背は小さく、髪の毛と髭が何となく生える。服は腰蓑程度。色黒。主に石器を使ひ、金属器はあまり使はない。通信は太鼓による。追跡能力と予言能力に長ける。南方で発生したらしい彼らは、東から西へ踏破し、オークと激烈な抗争を繰り広げ、西ノ島(ヌメノールさんが住んでたところ)まで行く。エルフの皆さんと仲良し。荒角山の近所の高原ダンハローに一応の本拠を持つ(第2紀の終りころ壊滅)。他いろいろあるが、一応其処が自然の中である場合に、状況を分析し、食へる者と食へない者を分ける程度の能力を持つ。ローハンの人は彼ら(を指すローハンの語roginがロージンに似るのは多分偶然)を狩猟の対象にしてゐたが、第3紀の戦争でいろいろあってゴンドール王アラゴルン二世から自治権と他一切の不干渉を勝ち取る。
ドルグの人のプーケルマン(Pukel-man) ドルグの姿を模した彫刻で、制作者の一部が吹き込まれてゐる。可動は普通の人間に準じる。自動でまぁ自分の意思みたいなものを以て動くが、人形が受ける傷は、作者にフィードバックすると言ふ設定。なので、その一族たるアグハンさんが、お医者さんなので身内の治療に当たらうとしたが、オークが来襲してくる親友の家へこの見張り石を置いたところ、二徹の甲斐あって事態は何とかなったが、その後、火傷を負ふ。後、親友の家へ来て付け火しようとしたオークが見張り石で蹴散らされ、火も消されたと知る。プーケルはパックだかプークだかの「妖精」を指す語から持ってきた筈。『ジーンダイバー』のパックの出自とかを資料にするとあれなのか。
一応の俗説と言はれる設定で、ドルーエダインさんはオークと同根の一族であると言ふのはある。うー、なんかー。
ドルグさんの一部が移住した森で、中つ国の西の方にある森が「ブレシル(白樺)」。そこの土人はシンダールさんなので、移民はスムーズでエルフとの文化交流が何となく行はれる。
トロルやオークは顔へ、サルマンの紋所である白い手を書いてゐる。作者はたかがサマセットのバーチドライアドである白い手の精霊(かはたれ時に白樺林から出て荒野を彷徨ひ、歩く旅人をつけ回す。そして白い手を、頭か胸へつける。荒野で発狂してゐる人は頭に、死んでる人は胸に、白い手の模様があるので、これは白樺の精のせいとされる)伝承くらゐは知ってる筈なのでそれのなんか。このドライアドを、『幻獣大全』P430では当然のやうにサルマンの旗印のネタ元としてゐる。
なほ大陸だけどブレシルも沈んどる。
西宮 はいいか。本居内遠『賎者考』では、傀儡女カテゴリーに「西宮夷下(にしのみやえびすおろしの筈)、淡路人形、簓与次郎、傀儡師」を上げ、陰陽師のカテゴリーにも西宮を入れる。
這子、アガチコ アマガツと呼ばれる縫ぐるみ。撫で物系の、人間の悪いものを入れる形代とされるもの。柳田大先生はこれを使ふ巫女はんに関し姥神、山姥信仰に関する十一面観音信仰を振り回した後で、この辺体系とサンカ系のテンバと呼ばれるものが多分関連するっぽいとする。うー。『山島民譚集』のこの辺は伏字ばっか(草稿なので)だよぅ。
澁澤龍彦『髑髏盃』の、アルハラ受けてひっくり返ったおねいさんのあそこからタスクドさるぼぼで良いです、が出てきてコレクターを咬む、と言ふのは怖くてよいのだが、コンセプトがなぁ。あとなんか、作中の年月日に関して「この作品はフィクションであり実際の高野蘭亭とは一切関係が」になってるらしい(意図的にかたまたまかは不明)。