「宴だ!宴を開こう!」(大童澄瞳『映像研には手を出すな!』)
語源。手甲とかの、「手貫き」の材料がたぬレザーだから説が定説。
原始的なイヌ科の生き物。学名Nyctereutes procyonoidesのプロキノイデスはアライグマより狸の方があってる筈。雑食なので植物さんから種ヴェクターとして重宝される。さう言へば狸の語源説に田の怪(タノケ)があった。
1920年代、たぬファーに魅かれた東欧の人により持ってかれ、養殖されたものが、たぬ牧場から逃亡し、その辺へ着々とファウナを拵へてゐる。さらに彼らは狂犬病の醸造を効率よく行ふさうで、いやぁあああああ。さらにウスリーラクーン(ウスリー産なのでウスリーあらいぐま)さんはアジア種より若干でかい肉食性ださうである。
狸の腹鼓、は理想的な政治が行はれる際の民衆しぐさとされる「鼓腹撃壌」(その辺で、お腹叩いてステップしながら「毎日働いて飯食って寝る 政治がどうのなんて知らねえ」と歌ふホモサピエンスのぢぢいを見た為政者が、自分は良政を行ってゐると実感したと言ふ故事から)と関連してめでたいとされる。
俺んちの立地が若干あれなので、直線距離で百mちょい、歩くと三百mの処にある、踏切の信号の音が谷、家々を縫って直で聞こえる。あと直線距離で五百mくらゐ、歩くと一kmほどの所にある交差点の信号が聞こえる。かなり異様。かう言ふのを多分狸囃子と呼ぶでいい筈。とにかく音系を得意とする。
柳田國男大先生は妖怪砂撒き狸を紹介する際、体へ砂を付けたそれが人に会って砂を落とすといふ説明を引く。また、南方熊楠先生はポルターガイストを紹介するとき、それを「女中の悪戯」とし、かつ自分の家が近隣の住民から、「狸が土を投げる」と言はれてゐるが、これは我が家のリフォームができないので建材としての土が落ちてゐるのぢゃと言ってゐる。どっかに柳田説での「砂浜でくりくり」した狸が竹藪とかでプルプルするのをみた人が、妖怪砂撒き狸を想定したとかってあったと思ったんだけど忘れた。
団三郎 柳田説ではダンズと呼ばれる地名と狸の方言「ダンズ」との関連がどうの。佐渡には、二つ山の団三郎と言ふ狸さんが、人間の掘った金のこぼれたやつをかき集め、なんぞ豪勢な生活をしてゐたといふ伝承がどうたら。あと狸は、椀貸し淵で膳椀を貸す伝承に出てくるさうである。折口信夫先生が河童に関して椀貸し淵と藤原氏の関係についてなんか書いてた気がするけどいいや。地下に住んでゐるので「地下に楽園を作る存在」に狸が出てくるが、貉で狸とアナグマを指した。なんかイヌ科とアナグマって以心伝心付議密通だなぁと思ってゐたら、コヨーテともふもふするアナグマの動画がどっかにあった。なんかさう言ふアレがあるらしい。マメダ、マミはいいや。
タヌキはゴールドと関連する他、『タヌキのエルドラド』ってやるのの時点で「田園調布に家が建つ」者だったらしい!!さうなのか!!
『世界大博物図鑑』では、たぬ像のさげる瓢箪(徳利は後のアレ)について、「でかい陰嚢のイメージ源」でありまた、瓢箪を下げて里へ下りる狸像は「山人を示唆する」といってゐる。蕎麦屋(表具師さんが零れた金を集める際にソバを使ったさうである)での営業に関するたぬ像はいいや。
たんたんたぬきのきんたまは。増長天の眷属クバンダ(クンバはカップと同系とされる。でもこれは「甕」サイズの金玉を持つ者)が生き物っぽいので、その資料を見た日本人がそれを「インドタヌキ」と言ふことにしたらしい上、それがリアルたぬ陰嚢もでかいとされた可能性は南方熊楠説。金を伸ばすのに使はれるのがタヌキの股間レザーなので、その表具師さんが使ふ道具から、オリジナルのもでかいとされた説が荒俣宏『世界大博物~』で引かれる。増長天の眷属ヘイレイタはプレータ即ち霊魂の関係の筈であるが、タヌキを「魂抜き(タマヌキ)」からとする説が。
荒俣宏説ではたぬもふは筆でないと表現ができない、といふんだがまぁ。はい。
『日本国語大辞典』では狸汁の味について美味しくないとする。
「タヌキ」をゴム風船の呼称とする地方があったらしい。
わざをき(俳優 超自然のなんか=ワザと、招く=ヲクから)の縁起物でたぬきが挙げられるがただ、これは狸を「他抜き」とする解釈かららしい。うーん。
『エゼキエル書』13:18~「諸々の腕の関節につける紐(「枕」とも訳されるのでばふばふしたものらしい)を綯い、諸々の頭にあった頭巾を作りかぶらせ魂をとる巫女共は災いだ」
アト・ド=ヴリースはシナイ半島の「体にひもを巻き付けた」と言ふ娼婦の装束の例に、エゼキエル書のこれを上げる。えー。萌袖のついた衣裳のえっちなおねいさん。
岩波聖書翻訳委員会の見解で、エゼキエル書のこの巫女が仕へるなんぞの語は旧来「萌え出る」系のであったがこれでは説明できないとして「飛ぶ系」あるいは「切り刻む」を指す語と想定し翼を持ってなんかする悪霊の写真を載せ、「切り刻む者たちのために」うんたらかんたらと書く。てふかソレでググるとWIKIのコピペがえらいことhitする。