ケンタウロスと言ひながら、五行説における水木属性としてのいのしし。あー。太古、ねぎ様ほふり様の兼業は豚の飼育であった。スワインハードは、零落しながらもアジアでは「軍神」に仕へるものが行ってゐたらしい(摩利支天がいつ軍神になったか知らん)。弥生時代に「飼育されたいのしし」があった証拠があるさうであるが、邪馬台国で豚飼ってた場合、卑弥呼が屠畜までやってた可能性があるので、うーん。その次に牛飼ひが出る、で良いらしい。
白川静説の「天の神&水の神」へ捧げるものとしての牛馬と、佐々木高明説の、「駄獣と言ったら西日本が牛、東日本は馬」は無視する。オリオン座の辺り、メソポタミアでは「羊飼い」でペルシャ辺では「白い帯をした羊(女性の名前 ウサギ座ほかでその娘さんがシリウスで表される兄さんと結婚するといふめでたい話が語られる リゲルはその娘の後見人で「羊を飼うもの」の意のリゲルアルジャウザといふ人の星座ださうである)」といふ、羊関係のアレがある。
五行説で行くと馬は火属性である。なんぞ汎世界的な水関係信仰におけるアレで、馬が水属性を持つ、蹴って泉を出したと言はれるペガサスとか、さういふ言訳は一山ある上、もふもふなので水と仲良しなメタル属性と言ひ張れる。また、龍の鱗で被はれた頭部、金属製の翼と腕を持つケンタウロスおねいさんに風属性が付くらしい。
邪視 邪眼 飛ぶ鳥落とすとか、金属製の像を溶かすとか。
デメテル 馬の神であったらしい。豊饒も司るので、秘密結社的なアレである「冥府へ行って帰ってくる」神話がある。そこの巫女はんとかが、儀礼の後、お直会の際にネズミイルカを食ってたらしいこの神様は、なんぞ海高水関係も担当したくさい。
リビュアだかペラスゴイ人の拝んでた神で、娘さんの顔をした人面馬がゐたらしい。いろいろあってそれの前の牛が残るといふ奇怪なアレがあるのだが。
砂漠の生き物の、鎧と、水の蒸散以外の方法で熱を放散するやつ。
支那の文献に、花を食べる、紅蝙蝠と称するめでたい蝙蝠(鴻蝙蝠≒紅蝙蝠で、「でかい福」と言ふ駄洒落)がゐるらしい。ただそれは「翼脈」とかの描写が若干「蝶」ぽいらしいと南方熊楠が紹介してゐる(『ネイチャー』に書いてあった。また、全集五巻の最後の方で「その紅蝙蝠はやっぱ蝙蝠ぽい」と書いてゐる)。熱を出す際に蝶々が翅使ってた筈。同様の理由で、蝙蝠さんは夜行性でないと困る。
甲虫のソレを持ち、馬背の肩甲骨から生えるが熱の放散以外の用途はない あるいは虫が飛ぶ際使ふ方の中に光合成するなんかがみっちみちに詰まってゐる。大昔のアニメ『ジーンダイバー』に、飛行用の他、会話用の翼を持つなんかが出てきた。ある世界線の知的生命体がティルナンノグとかで統一された名前で、その中にパックと言ふ、そら妖精の名前だけどさあなタームの生き物がゐてソレは実は― といふ命名の関係はよいと思ひます。なので翼は人間背の肩甲骨から生える とか。
バード川上によれば、走鳥類の足はとにかく指の数が退化しつつあるらしい。