宮城野、信夫 姉妹(農業従事者)が、パパを(お百姓なので農作業をしてゐるのである)お侍(耕作地へ行って袴を汚されたとか因縁付けられ)にぶった切られ、仇討ちを誓ひ、然るべきところへ修行に出て、いろいろの所作の他、デフォで「鎖鎌」とやらがあるさうである、を習って、見事本懐を遂げました、めでたしめでたし。あー、「復讐うざい」といふ伝統的お約束に準じるか、グローバルスタンダードに行くか。
姉と妹に歳問うてみれば― 姉が姉だけ歳がうえー(山上たつひこ 『仇討ちミコちゃん』) 確かに、節が分からん。「山止たつひこ」と言ふペンネームまで作って先生に怒られた秋本治先生と仲が良かった小林よしのり先生の方の、『東大一直線』とか『おぼっちゃまくん』の他の諸作品に、この山上『仇討ち~』のとろろ汁じみた影響がなんか伺へる。
秋津島系の「復讐w莫迦ww」と言ふ空気において、ここでも、園 ミコ姉妹の父親を殺した彼女らの仇は、園の許嫁である白波右近で、一応ぼけ担当の妹は、仇に発情した姉を制する役割も担ふ。