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ワイルドハントな妖怪狩猟群

天空を走ったり地べた奔ったりして人の魂をあさるわんこの皆さん。
 
オーディン なんかわんこを率ゐて天空を走り回り、英霊の他にエルフのけつもあさると言はれる。

 悪魔の猟犬 キャサリン・ブリッグズ『妖精事典』翻訳スタッフはWildhuntを「妖怪狩猟群」とし、「幽霊猟犬群の機能もある」者としてクーン・アンヌーンを上げる。
幽霊猟犬群が何なのか不明であるが、死ぬ直前の人の前に出て
「この度は…」
 とか言ふ犬らしい。

 悪魔の猟犬群 devil's dandy dogs(角付き)
「ダンドーと猟犬群」「ガブリエル・ラチェット」「ヘルラ王」「ウィッシュハウンド」「クーン・アンヌーン」と関連。
 コーンウォールで言ひ傳へられてゐる、悪魔の率ゐるわんこの群れ。

 ウィッシュハウンド イェスハウンド(Yeth_houndあるいはイェルハウンドYell_hound 頭がない) 悪魔のなんかに従って悪魔トレギーグルを追っかける。

 チーニーの猟犬群 チーニーさんは悪い人だったらしい。に率ゐられてゐる猟犬

 ダンドーの猟犬群 ダンドーさんに率ゐられてゐる。

 ガブリエルハウンド ガブリエルラチェット ガブリエルに率ゐられる犬。ライムは皮ひも。ラチェットは嗅覚で追跡する犬で、どっちかと言ふとサイトドッグとかゲイズと言はれる、「見る」わんこ(ウィペットとか)と言ふのがゐると言ふのが。アト・ド=ヴリースはこの犬を「耳だけ赤い白犬」とする。

 ワイルドハントにスルーア(人面犬ぽい描写で語られることもある)も入る。

 クーン・アンヌーン 死ぬ人の上空でわんわん吠える犬。

 ヘルラ王 古代ブリトンの王。こびとの人から歓待を受け、馬、猟犬、タカ、鷹狩に必要なもの一式、抱っこできるサイズのブラッドハウンド、とともに永遠に彷徨ってゐる。一応、「ブラッドハウンドが腕から飛び降りたとき」にその旅は終る。

 背中が黄色くて、脇が黒くて、お腹が黒い犬耳のおねいさんが、
「ブランかなんかでタイガー マチコと呼ばせていただきますでタイガー」
とか言ってお仕へするなんか。

 ハーラン・エリスンの

 『世界の中心で愛を叫んだ獣』 
 苦界の中に、姦淫を叫ぶジャッカル様のなんぞがゐる。

 『少年と犬』
 核戦争後 らしい。パートナーとしてすげえわんことつるむ地上の無頼な輩と、地下の保守的な皆さんのアレ。

 ノーデンスさんが九頭のわんこを眷属にしてゐると言ふことしかわからないと言ふのが。関連するっぽいんだけど。
 あとノーデンスさんは1癒しの神で2豊饒神で3漁の神 であったらしい。
 本地がマルスとかネプトゥヌスとかシルワヌスになる らしい。
 でもヌァザと関連する この方は一回かたわになるんですが。クトゥルフ神話でもノーデンスさんは義手ださうだけど。

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