澁澤龍彦『きらら姫』
お猿畠が出てくる本作のやうな、鎌倉シリーズに、パトリオティスム臭がかげるらしいのだが、別にねぇ。
ネタ元に『耳嚢』があったらしい。
ファンタジックなワームホールと、なんかタイムマシン関係でもある北斗七星と柄杓関係がなんとかで、
法華の人がどうたらで、
木地師と関連するらしいきらら姫(おさるの著ぐるみを著る)がゐて
鎌倉時代辺りの彼らが、いろいろ江戸時代の適当な大工のせがれを拉致ってお寺を作らせる。と。
タイムパラドックスはばっちり。
欲望に弱い主人公
a 大工の兄ちゃん 江戸時代の人(新人君なので「一発なんか建てたい」と思ってゐる)
b 法華の人(お寺がほしいなぁとか思ってゐる)
オーパーツとかは出ない。作者の田舎ものであるにも拘らず、『テルマエ・ロマエ』のやうなものは一切ない。木製だし。
最晩年の澁澤先生のメモにあった文章 「ユートピアとしての筒井千軒」
フォローするやつ
木地屋 願人坊主 謎のきらら姫(おさるスーツを著た一族が姫様の下に控へてゐる)。
木地屋と関連するぽい伝承として、椀貸し淵伝承があるらしい。然るべき淵で、膳椀とかを注文しておくと、用意してくれるとかさう言ふの。
案
『ぷちぷり ユーシイ』
ヒロインの欲望は誰ぞの依頼によるもので、ソレを何とかするアイテムの入手は彼女の相棒だか下僕(魔族系)の手による。
『フィニアスとファーブ』 うーん
「今日やること決まりだ!!江戸時代の技術で鎌倉時代に法華の寺を建てよう!」
うーん。