なんでも食べ、比較的早く大人になり、その辺りでこまし、パニックに陥ったら皆でぢっと待ち、αを頂点とする群れを作り、大人しい、地下生活者。
モンゴリアンデスワームみたいな。エピガウルスとか。タルバガンとかは、それを利用するモンゴールの侵攻のおまけで、ペストを欧州へ広め、かの地へ死体の山を築き上げてとか何とかであの。肉は喰へるし良いんだけど。
『秘密の動物誌』のハゲバカキタキツネ(アロペクス・ストゥルトゥス)。北方に生息。金属製の頭を持つ。首から下のもふもふを、灌木の針葉樹に擬態させ頭を地べたへ突き刺してゐる(狐やジャッカルは、獲物を狙ふ際に上から行くさうであるが、雪原で雪の中に刺さる飼犬ゐるよな)のだが土人はそれを容易に捕獲して喰ふといふ。
トビネズミの関係。餌を貯蔵する。あの、「体内で水素を酸化」がどうやるのか不明だけどやってるらしい。地球外生物めー。
蟻塚建設系シロアリ 塚は結構丈夫なので、地べたを耕してゐるかと言へば若干、アレ。エコハウスだけど。
ヤマトシロアリとかなん種か 建設雌と建設雄が、木材で巣を作る。雌は、「子作りできる程度の能力」を持った二パターンの子供をある程度のタイムラグを取りながら単為生殖でひりだす。その数600匹。ほんで、そこの木材を食ひ尽くすと引っ越す。
この二次女王(クローンでないので分身と呼ばれる)の方々は、へんな形質を持ってゐる場合、誕生時ナース個体によって殺される。シロアリ研究家の皆さん、の一人である松浦健二先生なんかの関係は学生から「ケンジズブートキャンプ」と呼ばれる肉弾派で、そっち系に行かない。ただ、そこの関係者はシロアリとナニするカビの一種(胞子から微妙に成長し球形だけど「全力で卵を主張」し卵の部屋で保管され、蟻の引っ越し後捨てられたトイレで発芽する)を、「ドラゴンボールから」ターマイトボールと命名する。キノコの「スポンギフォルマ・スクエアパンツィ」(スポンジボブぽいキノコ)は登録の際に何回か落されたさうだけど。
完全な共生細菌の方は、セルロースを分解するとか中にハイドロジェノソームを持ち、かつホストが脱皮する程度で死滅するので、脱皮した個体は仲間のウンコを食べる。
ミミズ 単為生殖なのだが、カタツムリのやうな、野郎みのある交尾器あるいはそれ以前がない。テングミズミミズ(体節の一部に顔ができて発生いやぁああああお前ら人間ぢゃねぇええ)とか以外にさう言ふのが。ほか、
重金属があるところでも平気なのがゐるとか、ミミズタワー(ミミズウンコの山)は結構耕作みがあるとか、いろいろ。
新井素子『二分割幽霊奇譚』で、アh 莫迦が家畜/食用であるミミズを指し、「適当に存在する」家畜を指す語ウシとかの内にあった、ヒツジは語源説の一つに「養獣(ひだしじし)」があるさうなと言ふのを知ってからこの設定が何と言ふか。1980年代の「正しい莫迦」のざっくりタームのうちとしては妥当なんだけど。そのモグラ関係とは全く繋がらないが、『新世界より』、つべで新井先生が生態系を中心にほめてた。ホモケファルスグレーバーはホモ(スクィーラさんがボノボると言ふのはさう言ふわけでせう)なのでアレである。モグラやひm シミズのだい大群(麻宮騎亜先生がなんかの作品で「練馬の人は名詞などに大をつけるのが好き」と言ってて私は膝を打った)を人間ぽくし得るのは、二次消費者だと説得力が出るらしい。植物食動物なヘテロケファルスグレーバーの方はなんちゃって育種で生物学的にはできる上にアレの鳴き声にaヒエラルキーを補完するため使ってる(サラミ女王様が「ぴゅー」と言ふとほかの従業員の皆さんは「ぴゅうぴゅう」といふ)ほか、b音と意味が何となくついてる、さうである(言葉のパーツがあとC意味のある音とD“文法”の二つ)。芋堀生物の癖にああ言ふ設定を受け入れられる、だと。
『デューン』 ホドロフスキー監督のアレも ナニ。「guild steersman」の訳語も知らない。石ノ森章太郎(最初のアレはこの大先生が挿絵の担当)もー。Stillsuit(舞台となる惑星アラキスは極地しか住めるところがないので、そこから出る際はこの全身ぴっちりスーツを著る。体外へ出る水分を回収しろ過してまた戻す機構がついてるのでスティルスーツ)とかはいいよな。
沙漠はいいです はい。サヴァンナにゐる社会性生物の可能性は、地下性の上に、地下茎を食ふ。あんまり何でもは食はない。