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ストーリーテラーがどうの

 『天竺熱風録』での「人間の食べ物とされない牛乳」といふ支那人の文化に関して裏取ってない。帝がぁ二人くらゐぃ、牛乳飲む文化圏にしょっ引かれてぇ、ほんでー。インドと支那の食文化と牛利用で、共通して「積極的な利用をしていない」と言ふ点が挙げられてどうの。

 ラトナさんを「デヴィ・スカルノさんもラトナさんだから」と女性キャラにする伊藤勢先生は偉大である。

 私はあれを二時間くらゐでびゃっと読んぢゃったけど、なんか、講釈師のテンションが、うー。アレは、作者が、多分タイタニア一巻発行の辺りで書いてると、まうちょっと元気な感じになると思ふの。

『トリストラム・シャンディ氏の生活と意見』(主人公が生まれる前から「それはおいといて」が暴走)とか、『ドン・キホーテ』(間に「偽メイキング」が入る)とか、あとラブレー『パンタグリュエル物語』で作者がちょろっと出てた気がする。ほかはー いいや。

 小説での講釈師といふと、『泣き虫弱虫諸葛孔明』。こっちは全力で作者を主張する講釈師が、案(つくえ。中国ではこう書く)を叩きまくり、三国志理解に重要な、前史を資料の難解さでできないと言ったり三国志演義や三國志は読めないと言ったりしながら、一桁世紀の支那や、漢民族の底に通底する「侠」を説きつつ、アレなをっさん諸葛孔明を描く。

 かう言ふのはー 文章でやるのはー えー。アニメ関係から出ると、なんかあの、講釈師を出したくなrrr うー。

 ナレーター関係は、諸星大二郎『西遊妖猿伝』でのナニとか、の他に、『はれときどきぶた』(TVアニメの方)の矢玉アナとか、マンガやアニメだといけると思ふの。

田中芳樹~酒見賢一系としては、銀英伝では、中世的停滞を粉砕した英雄ラインハルトとヤン・ウェンリーについて、シニカルな視点で資料を繰り「チョコレートアイスクリームを買いに行ったばかりに同時多発テロが起こった」ことを悔やむメイド!!とかの書かれた資料になんか吐く、はるか未来の語り手がなんとなく出てくるし、酒見先生は『語り手の事情』と言ふ、ヴィクトリア朝のメイド!!医療としてのSM!!まさにボディをディシプリン!!えーと、『後宮小説』では、作者とお話の間にゐる二次元の多分著者が、資料をくり「そもそも歴史の本というものは」に関してなんか吐き、謎資料に感心し舞台の国へ取材に行く。

 どっかのポイントにゐてー、資料にまみれる話者が、他の資料をめくりながら話すと言ふのはー、いいと思ふのだが。

機動武闘伝Gガンダム それではガンダムファイトぉ レディ・ゴー!のストーカーさんはー、ううむ。

 多分講釈師、出てくるのは作者が作品に根性入れてる証拠で良い筈。うー。

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