卯二姐(マオアルチェ) 猪悟能の嫁。太姐は嫦娥の筈。卯なのでたぶんうさみみ。
てふか『西遊記』の設定的に、月面に嫦娥さん(素娥と霓裳仙女は同じらしい)と姮娥さんがゐるらしい。チーム呉め。 『西遊記』の作者は呉承恩とかの単体でなく、何人かで書いてたと言ふのが岩波の訳者の説。
あと玉兎は、1ヒキガエルをいびる 2薬を搗く 3アルビノ(アナウサギの家畜化である飼兎とは違ふ) らしい。月の中では、兎(木の属性)×蟾蜍(土の属性)と言ふアレなナニが展開してゐると言ふのが支那のアレである。
北西大陸(神聖で、偉大な西方と、腐ってるといっても「高貴な野蛮人」がゐる程度のまぁよさげな北部で構成)と、海を隔ててアレな南東大陸(東は結構よいのだが、南部がタマデな所で、そこの一部が唐)といふ、中華思想がどっか行くやうなナニがちょろっと出るのが支那の恐ろしいところである。支那をDISってるほかに、インド人的には北の方にはウッタラヴァストゥと言ふ理想郷があるとしてゐるのである。
嫦娥と言ったら、支那のメカは、いいのである。『カウボーイビバップ』で「宇宙の海は中華系」と言ふナニがあっても未だに支那メカが月の裏へ行ったと言ふのに違和感があるが(諸星大二郎作品で、出てくるロケットとかデザインは、コロリョフが苦心のクラスターノズルなどロシヤっつうかソ連風だから、自動的に中華風になる。かの傑作『生物都市』のは多分日本製だし、他のもクルー他に和風な感じがあるけども)『銀英伝』とかでも中華風味の宇宙時代が出てるっつうてもなんか。
卯は木門だから卯11姐(木の数8と3の合計)でもいい筈。
十一面観音は貌と関連する卯の数字11の面を持つものであるため具現化を指すなんかとして東アジアで拝まれたと言ふ説がある。ネタ元が水の神様だとかはいいか。ただ卯は木母(Water あと硫化水銀)と相生関係にある。イエスは彼を崇拝して(『聖☆おにいさん』)ゐるが、十一面観音は修羅道を担当する。おお万軍の王ツェバオートヤハウェの子イエスよ。軍神はスワインハードなんだよな。
卯月は旧二月。
卯は木門だから青。剛卯とよばれるなんかがあってこれは赤いらしい。剛は劉と関連するらしい上、その字群の中に卯がもふもふしてゐるらしい。
狡兎 カンニングコニーの他に「素早い兎」の意もあるさうである。
卯 植物が大地を冒して出る(『史記』)大地を冒ふ(おほふ)字(『説文解字』)など、冒(mu)と関係する字とされる。白川静説で犠牲の肉を割く形。卯(meu)は他に苞(peu) 茆 茂(mu)、蒙(mong)とかと、多分関連する。刀剣の製造に関し、触媒として兎の内臓が使はれたと言ふなんかがあった筈なのだがその資料がどっか行った。
月を削り取るヒキガエル(裸虫なので土属性)と、水の気を得てトードを啜るかなんかしてゐる兎といふ月のあれはいいか。
木母(悟能の名前1)が、兎(恐らく)の處へ婿養子に来た言訳。スワインハードの兎
北京だか西安だかに、ミントかディッタニーかは知らんが、「薄荷」と呼ばれるブタ王(薄荷が好きで、ぢゃあ通常の三倍のサイズで、同族を率ゐるのが得意な豚なので、豚飼ひのガキが便利に使ってゐる 「うまそう」とかとセンスが一緒の名前)の碑とやらがあって、ソレが
1玄奘三蔵法師の碑といっしょにある
2ソレの縁起が、西方から修行の帰りの僧が、なんぞから託されたポーホー(薄荷の支那音)さんへの手紙をそれへ渡したところ嚥下したその方が「そうなのか」と支那語で言って二足歩行でどこぞへ消えた、と言ふ伝承のひと のため、
その薄荷さんはあったころは地元の人から「猪八戒」とされたさうである。をっさんは『スタージンガー』をあまり見てなかった
フランス版のアニメ『ピーナッツ』はチャーリーブラウンの声優さん(矢島晶子)のインパクトが強すぎて他が入ってこない。ペパーミントの次のパティと言ったら、聖パトリックは豚の島エリン(アイルランドの島はさう見えるらしい)で生まれ一介の豚飼家業から身を興し、修行ののちに帰国して、地元の蛇信仰を改めたとか何とか。シュルツ大先生の最晩年、伝説の大漫画の最終回を描いた辺は漢だと思ふのだが、最近読んでない。