スターシード
『花の神話』(新紀元社)で、ラリー・ニーヴンの『中性子星』と、寺沢武一『コブラ』に星野之宣『2001夜物語』までを出して、『中性子星』中に出てくるアレをマンガに出てくるスターシードのネタ元と言ふ可能性を示唆してゐる。
オラフ・ステープルドン『最初にして最後の人間』でも、アメリカナイズされた支那が日本へ自治権を拡大してどうのの果てに、進化をした人類が金星へ行きショウドウツバメのやうな姿で、太陽のノヴァ化を拝むことになり、スターシードを宇宙へ向けてどぴゅーっとはなつシーンがあった筈。石ノ森章太郎先生の吸血鬼関係のナニで、未来の人間が、飛行能力と他を得て、アレする果てにナニを時間も超えうる言訳付きで放つのだが、と言ふのはアレの換骨奪胎の面目躍如作品の筈。お約束でこっちの方が良い。
中尾佐助説で、人類は生態系を作る方向で頑張ってをり、えすえふはその「生態系をでっちあげる」作業をしてゐる。中尾説に「生きろ」と言ふ薫陶を得た宮崎駿『風の谷のナウシカ』が、人には超攻撃的な生態系を描く作品と言ふのが皮肉と言ふかなんと言ふか。
また、アポロ14号が持ち帰った月の石は、いろいろあって地球からぶっ飛ばされたものだと言ふ説があるさうである。
『2001夜物語』のベテルギウスの第二惑星。七十億年ばかり、地球のビッグ5(大絶滅 なほ 白亜紀末期のあれは「ジェノサイド五人衆の中で最弱」の一番しょぼいやつ)みたいなのを経験(但しお天道様がかなりのぢぢいなので、放射線の変動が原因ぽい)してゐるが、て言ふか生き物が繁茂してゐる。
純粋酸素で獲物を酔はせて油断したところを食ふとか、ナトリウムと水で爆発かまして獲物をとる、植物が茂りまくってゐる。
リトープスの集光システムみたいなのを光ファイバーにした蔦植物が、光を集める器官を発達させたヘリオトロープの化け物に纏はり付き、地下深くまで光をよこす。その地下では、なんぞイグアナみのある両生類がまったりしてゐる。
多分赤道直下辺りで、水とナトリウムによる爆発を使って、大気圏外へ「種子」をかっ飛ばすなんぞが生えてゐる。「種子」は、とても固い上にレーザービームを受け取る「帆」があり、中身は、その植物の他に寄生植物のが入ってゐるらしい。
赤道の辺では、放射するためのパラボラと光をシェアしてアレするための器官を持つ植物の皆さんが大変な数生えてゐて、運よくかっ飛ばされた「種子」へ照射するための炭酸レーザーを出す。種は0,7光速で飛ぶ。
『COBRA』のやつ
宇宙ダイビングの名所になってゐるところ「サルファ トライアングル」は、
その昔古代人が、スターシードの栽培をしてゐた処なのだが、そこにはいまだにスターシード食べ動物のゲイターが現れる上、古代人は滅んでをり、残って野良化した対ゲイター用捕鯨船ジゴル(ものすごくでかい)が、野生の捕獲機としてその辺のありとあらゆる物を取り込んでゐる。
ああ、テニスの先生とか、ぴっちりスーツ系宇宙服で宇宙遊泳をする娘さんとか、さう言ふのが、うんうん。
ラリーニーヴンなんてー
『中性子星』
スターシードさん。アウトサイダーさんとなんかの関連があるらしい。ナニはもともと銀河の真ん中辺にゐたらしい。水素食って核融合してゐる。こっちは卵みたいな所のサイズが2~3km、進路を変更する際に出す帆(光を受けるところ)の部分が直径云千kmでものすごく薄く、それに本体である腕が張り付いてゐる。こちらは光速の0,8倍の速度で進む。
金子隆一先生が、まだ御存命(亡くなるまであと少しの辺)の頃、「滅びゆく星の惑星で発生した、星を脱出するために技術他の進化をする生物」の案を出してゐた。あー。