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農耕関係でポン

 栽培植物になる雑草の条件

 一年草である(中尾佐助説)

 a大量に群生する

 b芒や穎のやうな保護組織が小さい(相対的に実がでかきゃok)

c 湿地に生える サヴァンナの穀物でさう言ふ系統がある。

イヌビエ echichloa stagnina

バンバラ族が喰ふ ブルグミレット 浮ヒエ。多年草。百姓と言ふよりは漁師が食ふ(荒川弘『百姓貴族』でも十勝の漁師さんが山菜取ってたけど)。多分、「トンブクトゥを西のメッカ的なものにした」原動力。

 stagnina で「湖の」
picta(アジア系)とscabra(アフリカ系 でもプエルトリコにも生えてる)がある。

 ソンガイ語で「クンドゥ」ボゾ語で「ホン」「コン」「ブガ」

 ニジェール川に生えてる六倍体のやつと、タイの辺で生えてる四倍体のやつは、おなじE=stagnina

 タイヌビエ は東アジアで、雑草として嫌はれてゐる。一応。

 イヌビエ 栽培種が、支那人が田んぼで育ててるのがあるのだが、これは謎の新種らしい。

 アジア系e=stagnina。
 氾濫期にびゃーっと生える。時々斬れるが、節から根っこを生やして根性で生き延び、浮芝を作って定着する。ウキイネ系の水田では匍匐茎伸ばして栄養繁殖とかし腐って大変。

アフリカン浮ヒエ(ブルグ)は、水底から生えてる草で水面下にまだある点を無視し、上の穂(ソンガイ語でJehni)までの葉茎(ソンガイ語でSubu)1Mくらゐの辺だけ見ると、全力で「休耕田のイヌビエ群落」を主張してゐる。

 10月 モプティとトンブクトゥの間にできるデボ湖に群落を作る。ニジェール川は、八月九月ころ、水位がンcmから一気に三mくらゐ(一日に10~50cmほど 絶対虎とかゐる)までいきなり上がるので、その辺の植物もそれに適応して伸びる。水中稈(ソンガイ語でkahli)の上の方がスポンジ化してぷかぷか浮く、浮芝(浮稲が何種類か生えてる)の内、これがいちばんでかいフロラを作る。

なんとかなった後、水が引けると節(Dubu)からシュートが伸びて陸地仕様になる。この辺が牧草としてたいへんすばらしいので、hippoglassとか言はれる。そんでこれが陸地の草原化するとフルベ族の牧畜民の一部が牛を引き連れてやってきて、それを喰はす。

 十月 実るとボゾ族の漁師さんが船を押し立てて、ブルグを取りに行く。三人くらゐで、ブルグの草原へ行き、小穂(ソンガイ語でyje)を二mくらゐの木の棒で引き込んで船上でぶっ叩く。(原始的な収穫に似る。栽培すると脱落性が遅れるので、穂を刈り取るんだけど)

 小穂は持って帰って、天日で干して、芒のまま保存される。あと木臼と竪杵による籾摺り(脱ぷ)した後風で風選し、小籠包の蓋とかうちわみたいなフィントーと呼ばれるものでゴリゴリして頴を落として精選する。これはベルベットロールと呼ばれる普通の調理法である。

 あとは臼でついて粉にし、お練りとか粉粥みたいなのにする。粉粥料理として、粥へ発酵乳を入れたもの(ソンガイ語で「ビタ」バンバラ語で「モニ」)がある。

 クンドゥハリ(ソンガイ語で「ブルグ水」)
 二月ころ アフリカ的に寒い摂氏15度!!の乾季に、近所の皆さんはまたブルグの草原へ出かけて行って、茎をとる。これを軽くローストして葉っぱとかが落ちたやつを臼で粉にし、火にかけた甕(水が入ってます)の上へ乗せた笊の底へ、水つけたブルグ粉を固めて乗せ、湧出液を作る。寒い時期にはこれが一応一番だったらしい。そこそこ甘い。何語か不明だけどカツと呼ばれる砂糖もできるほか、アムルと呼ばれるアルコール飲料化もする。
あと、この時期のKahliはがきが生で齧る(お約束)

 資料『雑穀の自然史』
 なほあづきは断固としてあづきである!!

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