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南方関係

 16世紀のモノ好きアブラハム・オルテリウスがかき集めた説で、ポルトガル人の物語る処によれば、喜望峰と向かひに「PSITTACORUM REGIO( プシッタコルム・レギオ 鸚鵡領)」があって、そこには巨大な鸚哥がゐるといふ。

 マテオ・リッチの説で、鸚哥地と言ふのがあった気がする。支那では菩薩のいろいろにより南方へ行った鸚哥が成仏したとかの伝承でもって、けっこう南方に鸚哥だか鸚鵡がゐる伝承が好まれたとか、でも「Terra incognita」の音訳だとか、いろいろ(データソース荒俣宏とあと一人ゐた気がするが忘れた)

 まだ南方幻想が機能してゐるか、「ハヤテのごとく!」のアフリカンタイガーがそれでもなほ説得力を欠くか、不明であるが、南方の関係の資料として。

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