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擬音語(擬声語・擬態語)を使うこと。

自分の作品を改めて見てみると、とても擬音語(擬声語・擬態語)が多い事に気が付いた。
現在連載中の「人頭蜘蛛のカササカさん」だと、1話(2000字程)だけでもこれだけ使っている。

カサカサ、ウネウネ、モフモフ、ペタペタ、ウットリ、ブルブル、フンワリ、カラカラ、チロチロ、グイグイ、カタカタ、グリグリ、ブオー、テラテラ、ジッ、ポコリポコリ、ツヤツヤ、モサリ、キョロリ。

もしかしたら、「こいつ擬音語ばかり使っていて文章が稚拙だな」と、どこかの誰かに思われているかもしれない。
そのどこかの誰かの創作論では「擬音語、擬態語の多用はやめましょう」と当たり前のように書かれているのかもしれない。

けれど、別に私はこの擬音語、擬態語を減らそうとは思わない。

単純な話、私は擬音語が好きなのだ。もっと言えば、「連続する同じ音の繰り返し」が好きなのだ。
擬音語、擬態語に限った話ではなく、「徒然草」や「風のまにまに」、「きゃりーぱみゅぱみゅ」、「その犬チャウチャウちゃうんちゃう? ちゃうちゃう、この犬ちゃうチャウチャウ」。なんでも、同じ音が連続しているとビビッと感じてしまうのだ。
なんだかキュートじゃないか。面白いじゃないか。
きっとこれからも私は「擬音語、擬態語」の多用をやめないだろう。



ただ一つだけ気をつけている事がある。それが、「擬音語を使う時は、一文に一つ(できれば段落に一つ)」という考えだ。
あくまでも気をつけているだけで必ず守れている訳ではないのだけれど、なるべく擬音語がクドくならないようにしている。

例えば、
「ジメジメとした秘密の地下道を、◯◯はヒタヒタと裸足で進んだ」
という文があったとしたら、
「ジメジメとした秘密の地下道を、◯◯は裸足で進んだ。足の裏が冷たくてこそばゆい」
としたり、
「カビや苔が所狭しと生えた秘密の地下道を、◯◯はヒタヒタと裸足で進んだ」
としたり。

書きたい擬音語、擬態語を活かす為に、余計な擬音語を減らす努力だけはする。

減らさないといったり、減らすといったり、なんだか矛盾しているけれど、要は自分の中のバランスを大事にって事だな。うん。

※なんだか偉そうに語っているけど、これは創作論ではなく、自分への言い訳です。

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