前回の記事で「探しています」といったカクヨム作品がどうしても読みたい。
といっても、膨大な作品群の中からタイトルも作者名もわからない(しかも削除している可能性の高い)作品をどうやって探すのか。いや、作品が無ければ無いでそれで良いのだ。せめて同じ作者さんの違う作品を読んでみたい、それで十分に満足できる筈なのだ。
作者さん自体がカクヨムから退会していたら為す術はないのだけれど、まだ退会しておらず、別の作品を書き続けていると一縷の望みをかけてちょっと考えてみようか。
手がかりは自分の記憶以外にないのだからまずは思い出せる限り情報を整理してみよう。
・およそ1年から1年半前に読んだ作品である。
・異世界に迷い込んだ少年少女の冒険活劇
・少年少女が扱う武器は「ペン」や「筆」といった筆記用具だった。
・文体に懐かしさ漂う雰囲気を感じた。
・私はその作品にレビューをしている(削除?されている為今は見ることができない)
・レビューには「昔見た、天野喜孝氏の表紙絵がついたアラビアンナイトを思い出した」みたいな事を書いた気がする。
・応援コメントもしたのだろうか……作者さん自身からコメントの返信を頂いた気がする。(そう、私は作者さんと交流しているのだ!)
・その返信の中で、展開が駆け足過ぎたので加筆修正するかも、的な事をおっしゃっていた気がする。
さすが自分の記憶だけあって、実に頼りない手がかりばかり。
一つ一つ掘り下げてみる。
まず、読んだ時期については、すでに削除されていると予想できる為に手がかりにはならない。
そして「異世界モノ冒険活劇」である事とその中身である「ペンや筆といった武器を扱う」ってのは作品を探す上で全く役に立たない。膨大な数の異世界モノ作品の中からお目当ての内容を見つけるってのは干し草の中から針を探すようなものだ。
次に「懐かしさ漂う文体」だったこと。私はこういった文体を読んだ時の感想としてよく「レトロチック」だとか「レトロな雰囲気」といった文句を使う。きっとこの時も、似た文句を応援コメントかレビュー文に残した筈だ。
そういった流れから「アラビアン・ナイトを読んだ時のワクワク感」って感想に繋がったのだろうけれど、果たして私は何故この作品を読み「アラビアン・ナイト」を思い出すに至ったのか。
私の思い出の中にある「アラビアン・ナイト」とは、表紙絵がかっこ良くてつい手にとってしまった「初めての冒険小説」である。
当時、すでに活字好きな一面は芽生えていたものの、小説という媒体で冒険ができるものとは思ってもみなかったから、寝る間も惜しんでーー布団にすっぽりと包まって手元を照らすライトスタンドを頼りにして読みふけった初めての小説、それが「アラビアン・ナイト」である。
私は、その時のワクワク感を思い出したって訳だ。なるほど。
実際に鼓動が高鳴ったのか、それとも懐古的関心からそういった言葉が飛び出したのか、自分の事ながらちょっと靄がかっているけれど、かなり気に入った事は間違いない。(まあ、だから探しているのだけど)
さて、どういった形式だったかは記憶にないけれど、私はその作品の作者さんと交流している点について。
これはちょっと申し訳ない。交流しておきながら完全に作者さんのお名前を忘れてしまっているなんて!
しかし、しかしだ。
気に入った作品で作者さんと交流もあった、となると私はユーザーフォローしている可能性が高い。
つまりだ、もし作者さんがまだ退会していないのならば、現在フォローしているユーザーさん89人の中にその作者さんがいるって事だ。これは大きな手がかりだ!
さらに、この記事を書きながら疑問点が一つ浮かび上がった。
私はその作品をどうして知り得たか。
確か1年から1年半前の私といえば、自主企画に積極的に参加していた期間だった。今自分の作品群を見てもその期間に書いたものは大体自主企画に沿ったものばかり。
自主企画に参加している期間ってのは自然と企画参加作品を読む事が多くなる。
つまり、つまりだ。
今探し求めている作品も、自主企画内で出会っている可能性が高い!
ざっとその頃参加した自主企画を並べてみようか。
「三題噺はお好きですか」2017年7月1日終了
「昆虫の作品を募集します!」同年7月19日終了
「超短編特集~1000文字であなたは何を書きますか?」同年7月17日終了
「童話パロディ集」同年7月1日終了
「ショートショート読みます」同年6月25日終了
「リズムのいい文章を求めます」同年7月29日終了
「四〇〇字からの人物描写コンテスト」同年8月31日終了
「面白い短編が読みたい」同年7月31日終了
「お化けのお話募集」同年7月30日終了
「ジャンル不問、一人ひとつの最高傑作 第二章」同年7月9日終了
「これが私の書く小説」同年8月31日終了
「短編を募集。互いにアドバイスして下さい」同年11月14日終了
完全にこれは違うって自主企画は省いた。
この中で、探し求めている作品も参加していた可能性が高いのは「ショートショート読みます」「面白い短編が読みたい」「ジャンル不問、一人ひとつの最高傑作 第二章」「これが私の書く小説」「短編を募集。互いにアドバイスして下さい」の5つ。
短編作品の企画が多いのは、作者さんとの交流の中で「展開が駆け足過ぎた」って仰られた事とも符合する。
この5つの企画の中に探し求めている作品もあった……のか?
さあ、そろそろまとめてみよう。
・フォローユーザーさん(89人)の中に探している作者さんがいる可能性が高い
・その作者さんはレトロな文章を書く、又は好む人である。
・短編作品の企画に参加していた可能性がある(?)
・「展開が急過ぎたので加筆修正するかも……」と仰られていた事から、修正版の(私が探し求めている)作品、又はそれに似た作品を書いている可能性がある。
ここまで長々と書いてきたけれど、その裏でフォローユーザーさんのプロフィールページをペラペラ覗いていました。
前回もいったけれど、「この人だったっけなあ、自信ないなあ……」てお方が一人いて、上記にまとめた内容にも当てはまっている気がする。
ちょっと、突撃してきます。
追記:
20%くらいの確信(変な言葉だけど)を持って上記作者さんの近況ノートに突撃したところ、嬉しいことに目的の作者さんであることが判明した。
さらに、非公開にしていた「私が探していた作品」も公開して下さって、感無量です。
「ペン・クエスト」作者:タキさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883163617この近況ノートを読んで下さっている方がどれ程いるのかはわからないけど、皆さんにもぜひ読んでほしいなあ。
私も今からホクホクと再読させて頂きます。