「一度大失敗を犯し、二度と恋愛をする事が許されない立場(心境)でいる男の話」
恋愛小説ではない。男の中で恋愛はすでに、自らに起こりうる経験ではなく、一定の距離を置いて眺める美しい絵画のようなものでしかなく、たとえ恋心を抱く女性が現れようとも自らの身体(心)に起こった反応を喜劇的に、悲劇的にひたすら客観視する。(自らの下半身とひたすら対話する男、心に潜む怪物(こと恋愛感情が好物)、傘をささない男とその理由)
ハードボイルドってよりもむしろエセ科学を並べ立てる論調であったり、哲学者気取りであったりした方が良いか?
そう考えると思案中の「口無し男」の話の種くらいにはなるかもしれない。
なにかの思考実験と絡める事もできそうだ。
しかしかなり主観が入りそうで危険。