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半七捕物帳とシャーロック・ホームズ

岡本綺堂の「半七捕物帳」をまたまた読み返している。

純粋に読者として楽しんだ一度目、二度目とは違ってちょっと書く側目線に立って読んでみると、やっぱり参考になる事が多い。

江戸(時には明治初期)時代の人物背景や時代特有の職業を知るってのは本当に脳が広がる。

「歯が生えて生まれてくる子供」を鬼っ児と呼んだり、親を失くした子供を拾ってきて顔や手足を炭で黒くして、「河童」の見世物小屋で働かせる、なんて、捕物帳読むまで発想する事すら無かっただろうなあ。
こういうのって私が不勉強なだけで、皆知ってるものなの? わからん。

他にも「旅籠屋」という職業の人間がどう生きて、なにを考えるのか垣間見れたり、「女中」「下男」がどう扱われているか知れたり、もちろんその時代の犯罪捜査を朧気ながら知れるのが一番の収穫なのだけれど、それ以外にも学ぶところがあって面白い。

同時進行でホームズも読み返している。
どちらもだいたい似た時代のお話(1800年代後半~1900年代初期)で外国と日本の犯罪の違いを比べるのも面白い。
(例えば、馬車移動と旅籠移動の違いが犯罪にどう影響するか、とかね)

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