はぐるまのように、彼と彼女は噛み合う。
なぜなら――。
ジェニスのキャラクターのコンセプトには「都合のいいヒロイン」があります。主人公に寄り添い、自主性を持たないヒロインを揶揄するニュアンスの言葉ですが、彼女を表す一要素として的確な言葉になるように作りました。
これまでで、ジェニスは常にラヴァルを肯定しています。基本的にラヴァルの言うことは聞きますし、ラヴァルが良いと感じるものはジェニスもまた良いと感じていますし、その逆もしかり。
一方が一方の全てを受け入れ、同調するという関係を、タイトルの通り「はぐるま」と称しました。歯車が噛み合うように、ジェニスはその精神性を変えられる、ということです。
そしてそれは、自意識の空虚さ……これまでさんざん話してきた、『自己を表す個』の問題に発展していきます。
自主性がない空虚さに、ラヴァルが慄き逃げてしまうところで話が終わりますが、上記も含めて疑問点が残るかと思います。
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次回更新は、4月21日(日)18時投稿予定です。
はぐるまバディに性転のララバイを/葛猫サユ
https://kakuyomu.jp/works/16818093073275058811/episodes/16818093075842503943