第三章最終話。
あいまい、という言葉がこの作品ではよく登場しています。はっきりせずあやふやな様、というのは表現する上でかなり苦慮します。少なくとも私は、竹を割ったようなはっきりとした性格のほうが書きやすいですし、キャラクター的にも魅力が伝わりやすいものだと思っています。
しかし現実問題、人間の思考や性格がはっきり明瞭になることがあるかと言われれば、大半は首を傾げるでしょう。なんとなく嫌だ、よくわからないけど好き、なんてものは日常茶飯事です。そのくらい私たちは感覚的に生きているということでもあります。
ホエルの心情の正体を明かすに当たっては、そんなあいまいさ、矛盾めいた心を描写するのにかなり苦心しました。設定としての性格や過去があるとはいえ、現在進行形での彼女の心情を掴むのはかなり難しかったです。
次回更新ですが、ストックを維持できなくなってしまったので、しばらく更新をお休みさせていただきます。
その代わり、更新再開後は毎日投稿できるようにストック溜めできるよう頑張って執筆させていただきますので、お待ちいただければ幸いです。
次回の更新は9月22日(金)です。
ファントミーム・オーヴァーレイ/葛猫サユ
https://kakuyomu.jp/works/16817330660259961980/episodes/16817330663511779480