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「再会Ⅲ」投稿しました。

アルに突き付けられる非情な現実。しかしそれはありふれていて……。
今回から別作との関係により投稿時間を変更します。21時更新だったものを「ファンオヴァ」と同じ18時更新とさせていただきます。ご了承ください。
アリシアとサゼンとの邂逅は、アルにとって衝撃的な失望を生み出すことになります。父の意志を蔑ろにするという点で、セターニルでのウォルフが先に出てきましたが、彼女……アリシア側の言い分はベクトルが違います。彼女はそもそもロードレクの遺志そのものに興味はありません。現状に不満と怒りを抱いて王の葉についています。ここでアルは、亜人全員が父の死を悼んでいるわけではないという事実に気付きます。言われみれば当然なわけですが、ロードレクはこの世界では絶大な影響を与えた英雄という側面をローランやジルバたちから聞かされている影響が大きいために、今まで気付きませんでした。
そして何より、亜人たちを思って死んだ父の意志がねじ曲がることよりも、知らんぷりをされてしまうことのほうが彼女にとっては大きいダメージなっています。そもそも死んだ意味を問わなければならず、それを否定されたら彼女は父を理不尽に殺されただけという事実を受け入れなければなりませんから。
ここから先の話はアルにとってかなりプレッシャーのかかる話になっていて、セルフレイティングの『残酷描写』に当たるものだと思っていただければと思います。

次回更新は9月9日(土)です。
アルは此処に在りて~魔王少女の異世界巡礼記録~/葛猫サユ
https://kakuyomu.jp/works/16817330662129713474/episodes/16817330663341557559

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