はいどーも、神崎ひなたです。
この度、はてなインターネット文学賞と第四回こむら川小説大賞にpresents(おく)る最後の刺客(ラスト・ベイン)として、下記のお話を書きました。
アキハル ~ song of memento days for lost you ~
https://kakuyomu.jp/works/16816700426056371290はてなインターネット文学賞
https://kakuyomu.jp/contests/hatena_internet_bungaku第四回こむら川小説大賞
https://kakuyomu.jp/user_events/16816700426089065660【以下、あとがきとなります】
【ネタバレを含む可能性があるので注意!】
はてなインターネット文学賞、それは魔境。
レギュレーションを満たしていない作品がランキングのトップに躍り出たかと思えば、五行や尺八様といった強い短編作品たちが激闘を繰り広げる空前絶後の関ヶ原。
ぼくは思った。勝ちたい、と。一番(テッペン)を獲りてェ、と。
ならば、インターネット文学というバトルフィールドで自分が出来ることはなにか? そう自問した時、胸中に「あの男」が去来した。
「アキハル――お前、やれるのか?」
彼は静かに頷いた。ぼくはペンを取り、そしてルビと戦う日々が始まった――
今回書いたアキハル ~ song of memento days for lost you ~には、前身となるお話があります。(後記参照:
https://kakuyomu.jp/users/kannzakihinata/news/16816700426199123333)
この時は、別の〆切に追われて内容を練ることが出来なかったので、今回はじっくりと向き合ってみようと思いました。リベンジ・マッチですね。
書いていく中で何度「なんじゃこのコスパの悪い文章はァ!!」と発狂したか分からない。本文を書く労力と同じくらい、ルビを振るのに労力がかかる。いやむしろ本文よりルビを振る方に時間がかかってる。なんだこれ(発狂)。
一例をあげてみると、作中に「警視総監(ポリス・カイザー)」というルビが出てくるのですが、このルビに辿り着くまでにポリスメン、ドエライ・ポリス、トップ・オブポリス、ポリス・キング、ポリス・ヘッズなど様々な試行錯誤がありました。なんだこのこだわり(発狂)。
ただ、どのルビも考え抜いて選べたので、どれも満足のいく形に仕上げられたので自分的にはすごく良かったなと思います。
あと頻出単語にどういうルビ振ったか忘れたので、その都度前の章に戻ってコピペ、みたいなことも億星霜……なんつー効率の悪さだ!!!
読んでいただいた方には分かると思うのですが、アキハルはトンチキの文脈です。それで走り切ってしまうのもアリだったんですが、前回と同じことをしてもアレなので、今回はアキハル(トンチキ)にドラマを混入してもっとメチャクチャにしてやろうと思いました。
lost youの章がそれです。あそこで一旦、ソラシドや喰らう箱の文体に変調することで、ドラマの文脈を強引にブチ込んでみました。そしてオチをどうすればいいのか分からなくて発狂しました。誰だァこんなこと考えやつはァァァァァァ!!!!!!
結果的には、なんかこう、上手い具合にまとめられて良かったです(行き当たりばったり)。俺はいつもこうだ……いつも……。書き終わってからでないと「あ~これってこういう話だったんだ」にならないんだ……。
苦労した点を上げればキリが無いのですが、1万3千字という枠の中に収めるのも大変でした。そもそもお話のボリュームが、1万字規模では無いんですよね。ちゃんとやると2~3万字くらいになると思います。
なので、場面場面のカットや、次はどこから書くか? ということを考えながら、かなり削ぎ落として構成していきました。メリーの過去や五芒星唱会との繋がり、ロストユーがどんな風に生きてきたのか。あと幹部たちが異能を使う時、背後に明朝体のカットインを出さないという点がそうでした。あと、ガソリンイーターも文字数の都合で首から上だけの登場になりました。
最後に、キャラや道具を考えた時のメモが残っていたのでそれを紹介して終わりにしたいと思います。
アキハル……い つ も の
ドヴォルザーク……楽聖バッハ16世がバオバブの巨木を切り抜いて作った傑作。当初はジョン・レノンという名前だったがさすがにやめた。
ランスター……風属性は真っ先にやられるってそれ一。
ドンキーヤー……フルハーネスを語感で採用したので正直なんなのかよく分かってない。
ブラッドレイ……黒髪長髪に特攻が乗ると聞いて安易に登場が決定。
ガソリンイーター……アキハルに無茶苦茶させるネタが尽きたため、首から下の出番はカット。
五芒星歌麿……なんでコイツだけ和名なの???? 性格が最悪ならなんでもよかった
迷える子羊……最初はサバサバした口調だったけど最終的に敬語になった。やっぱ好きなんすねェ……
というわけで、song of memento days for lost you なお話でした。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。