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「檜扇忠臣の八百万屠殺記」「思い出を噛む」「マンドラゴラ殺しの鍬男」というお話を書いていました。

 まいど。ご無沙汰しております神崎ひなたです。
 近況ノートの中で、自作の覚え書きをやっているのですがここ数か月サボりがちだったので、まとめて三作、思い出しながら書いていこうと思います。それでは早速。

「檜扇忠臣の八百万屠殺記」

 令和2年9月10日~10月10日の間に開催された自主企画、「草食信仰森小説賞」の参加作です。主催の草食ったさん、その節はどうもありがとうございました。

 こちらの企画では「信仰」がテーマのお話を募集しているとのことで、「信仰とはなんぞや……」と悩みつつ、過去のプロットを引っ張り出して唸りながら書いた作品です。主人公の檜扇忠臣が、自分勝手に最強に戦国時代を生きる……というお話です。
 信仰とは、神仏に縋らず己の力だけで切り開くことだ、という信念を、極端な形で追い求め続けた主人公が、最後に戦った相手とは。
 書いててめちゃくちゃ楽しかった記憶がありますね。やはりキャラクターは極端であればあるほど楽しいです(その分制御が大変ですが)(制御したことなし)
 余談ですが、主人公はコンパスの忠臣から、邪断左衛門はグスタフから着想を得ています。

「思い出を噛む」

 令和2年10月11日~11月末の間に開催された自主企画、「第二回偽物川小説大賞」の参加作です。主催の偽教授さん、その節はどうもありがとうございました。
 こちらの企画のテーマは「死」でしたね。「死」か……今でも考えると相当難しいテーマだと思います。なんだか、その当時は「死はあくまで結果であり、死をテーマにしようと思っても必ず前面になにかが出てきてしまう」というようなことを考えて、ひねり出すまでに苦戦した記憶が新しいです。
 その結果、生まれたのが「思い出を噛む」という話です。たまたま、記憶力が良くなるガムなどという商品を見かけたので、そこから着想を得ました。主人公がしょっぱなから嘔吐しているのは、これを書いた前日に呑みすぎてトイレで吐きまくったからですね。ぼくだけがこんな目に遭うことが許せなかった(?)。
 ラスト一行にすごく拘った記憶があります。自分なりに「死」を書くならこうだな、と頑張ってみました。どんな結末を迎えるのか、ぜひ確かめていただけると嬉しいです。


「マンドラゴラ殺しの鍬男」

 こちらは令和2年12月22日~12月28日までの超短期間で開催中の自主企画、「第一回きつねマンドラゴラ小説賞」の参加作です。こちらの企画ではとにかく「マンドラゴラ」を扱った小説を持ち寄るという、奇祭(?)という名に相応しい企画になっています。早くも50作を超えるお話が集まっていて、主催者の狐さんと評議員の方は大変そうですね……!(頑張ってください!)
 今回書いたお話がどんなものかと言いますと、鍬男が違法マンドラゴラ生産者を殺す!! というかなりサツバツな内容となっています。完全にマンドラゴラスレイヤーですありがとうございました。だから泥酔して小説を書くなとあれほど……(そしてまた過ちを繰り返す)
 もしかすると小説は言ったもの勝ちなのかもしれない、と自分でも思ってしまうほど好き勝手にやってしまいました。楽しかったので後悔はしてない。ハチャメチャなお話が好きな方は、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。
 余談ですが「the Mandragora is Forbidden fruit. 」という一文が胡散臭くて気に入っています。


 というわけで、溜まっていた分の自作覚え書きでした。こうしてみると月一くらいのペースで短編を書いている感じなんですね。今後もそんなペースで頑張りたいです。
 また今後もこういった形で近況報告をしていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。神崎ひなたでした。

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