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「いつか野分の吹くところ」というお話を書きました。

 ハァハァハァハァ、みんな元気ですか!? 神崎ひなたです。

 自分の自主企画ではありますが、このたび第一回神ひな川小説大賞に応募する作品として、下記のお話を書きました。

 いつか野分の吹くところ
 https://kakuyomu.jp/works/1177354054919038079

 第一回神ひな川小説大賞
 https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054919001060


 それでは、いつもの如くあとがきです。



 風のお話を書いてみたいなぁと思ったら、夢に真庭鳳凰が出てきました。枯れ木の上で胡坐を掻きながら、ニタニタしながらこっちを見ていました。そしてぼくは「ああそうか、お前が風なんだな」と気が付きました。
 そういうわけで、野分のモデルは真庭鳳凰です。あとでちゃんと画像を調べてみたら想像していたのと全然違ったので、きっと夢に出てきたのは野分本人だったんだと思います。これが風の気まぐれちゃんですか~(注・今日はまだお酒飲んでないです。)

「どうせ風の話を書くなら自然もモリモリ書きたいな~」と思って手を動かしたら冒頭のシーンが出てきました。めちゃくちゃ楽しかったです。

 物語を動かし始めたら、野分がかなり狂人よりの迷惑人(めいわくびと)になりました。多分、酒が入っていたのとハッピーエンドというお題のせいです。ただ、今回はかなり「好き勝手にやらせていただく」(シャアの顔で)という気持ちが強かっようにも思います。

 ナギの性別は決めてません。自分で決めると描写とかセリフとかその辺りの雰囲気や意味が、というか書き方がブレそうだったので、読み手の方に委ねることにしました。

 野分とナギの関係は、しっちゃかめっちゃかでありながら傍目から見るとしっかり愛を感じるような塩梅にしたかったのです。つまり野分がナギにゾッコンしすぎるとそれはもう野分じゃないので、その辺のバランスを取るのにめちゃくちゃ苦労しました。
 特に最後のシーンでは、「なんでコイツ、ナギを一緒に連れて行くんだ…?」になって大変でした。計画性を持って楽しく執筆!

 灰の群狼とか、鳴神の大嵐といった山の敵を想像するのがめちゃくちゃ面白かったです。なんかまたやりたいです。

 あとは、ええと、季節ですね。せっかく「自然を書くぞ~」と決めたので七十二候にがんばってもらうことにしました。七十二候はいいぞ。七十二候大好き。七十二候を絡めて自然を描くのが楽しかったので、今後も癖にしていきたいです。

 言葉なんかも、そういう雰囲気に自然と引っ張られていきました。今回は普段「いや分かりにくいだろこれ」といって使わなかった言葉をマジで好き勝手に使ったのでそれは楽しかったです。蜻蛉羽(あきつは)とか澄清(ちょうせい)とか。日本語は調べれば調べるほど美しいんですが、「これって日本語ほかにあるんじゃないかな~」という嗅覚も働いていったりしながら書いたので、とっても楽しかったです。

 ラストはどうするか本当に悩んだのですが、というのも8話で終らせるのがイイ感じなんですけど、冒頭で自然の営みを書いてしまったので、できれば〆もそっちの方向に寄せたくて、ああいうなりました。なんというか、自分的には正解を絞り出せた気がして満足です。


 ということで、徒然なるままに今日もどこかで風が吹くお話でした。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。神崎ひなたです。


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