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信者

 私は他サイトで培ったファンの引きつれは全面的に賛成。理由は後発サイトなら当たり前でしょ?って話し。これは間違いなく機会の平等を奪うことになる。理想論で言えば良くないとおもってる。ただ後発サイトだとこれはある程度仕方が無い。他サイトまで来て評価してくれるというのは、なんとなく評価した人間じゃない。これは作品のその人にとっての面白さと直結してる。それが他の人にはどうでも良くても。オタク系ってそういう作品が大半だから。オタク系って一般性の薄い部分が逆に魅力だから。多分分からないだろうなと思うけど、簡単に書くと自分のために書いてくれてるような作品が魅力的にナル。なんてサービス精神。一般は特定の方向にむくわけに行かないからそういった戦略のニッチを狙った巧妙なやりかた。別に問題だと思わない。オタク系ってのは昔からそういう所があるから。閉鎖的なクローズドサークルがオタク系作品の正体だから。じゃ何故それが深夜アニメでも受けるの?商業的には上手く行ってるけど、嫌いな人はものすごく嫌う。偏った人向けの作品だからそれ以外の人を強く拒絶するから。

 他サイトで募ったファンの引きつれと相互を同様に見るべきじゃないと思う。相互が問題なのは作家が作品の面白さと関係なく星の交換と言う別の目的で動いてるから。他サイトで募ったファンは根底には作品への好意がある。それが一般的にはさっぱりつまらない好意でも。相互を排除すべきなのは、両者に作品の面白さ以外のお互いに星を入れあう得があるから。

 両方とも始めて作品を公開する上で不公平なのは間違いない。しかし相互と他サイト信者を同一視すべきじゃない。はっきり言って今からネット小説で上手くやろうってのは時代が悪い。恨むなら出遅れた自分を恨んだほうが良い。どんな時代にも後れて失敗するどんくさい人や生まれた時代が悪かった人は嫌になるほどいるから。これは公平なスタートラインにする必要は無い。

 しかし、作品の面白さと関係なくて信者に★いれてね?って相談する事はどうか?それも良いんじゃないの?だってそれって信者に得が無いもん。相互の悪質さって両者に強く働く損得勘定の合理性がある点だから。そういった感情論は別に良いやって思う。なんというかそこまで規制しなくて良いと思うのと、そこまで熱心なファンになってくれたのはその作家がファンにとって良い作品を作ったからだから。相互よりはマシ。せめて表に見えないようにこっそりやり取りして欲しいけどね。

 根本的にそういった事がネット小説が極端にオタク層に偏ってる原因の一つかもしれない。ネット小説の読者自体がそういう性質をもってるんじゃないかと思う。将来的に変化はすると思うけど、受動的な一般層の参入ってひょっとしたらずっとしない可能性もある。それぐらい絶望的なぐらい受動的な人って動かないから。そもそも上手く動いてくれてるけど、オタク層自体が基本ライト層的な頭使わない娯楽楽しむタイプだから。それを能動的に変えるから何かしらの特別性があって、それを私は緩いリアリズムの物語性にあると見てる。受動層を相手にするのは基本作家業と言うよりサービス業だと思う。

 ちょっと違うかな。緩いリアリズムの物語性はあくまで参加作者の多さに起因してるだけで、実際のコアは違うと思う。ただこれはあんまりこだわりたくない。後コアな部分に強いシンパシーの繋がりが薄くても面白いのは緩いリアリズムの物語性にあるから。これは間違いない。要するに他では味わえないのと、それが原因でアイデア重視が価値が高まるから。一般小説ってそういう自由さが無い。リアリズムって縛りだからな。それ自体を重視して楽しみになるから価値が生まれてるだけでいろんな作品を自由に作るためには制約にしかならない部分もある。

 もっと言うなら作家自身が前もって大変そうだからやめようって思えることが大事なんじゃないかな?リアリズムの緩い物語ってこんなに受けるなら自分もやってみようーーーこういう欲が実は凄く大事だと思ってるから。ただ何度も批判してるけど、結局最後に生き残るのはきちんとシンパシーを作れる人だから。私も弱いだけで何かしらのシンパシーがある。なろう系がもつ特別なシンパシーは私は答えたくない。理由はそのうち駄目になると見てるから。一過性の物なので考えるのが面倒。


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