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コンテスト

 段々見えてきました。私はネット小説と言うものを知らなかったのが大きいです。何故カクヨムは失敗したか?すでに日本に未知の才能なんて無いからです。私が知らないところで活動してる小説家志望の作家さんがすごく多いのを知りました。もうすでに大半の作家は公募ネット小説で人の目に触れてる。バクマンで突然漫画書いてデビューするラッコの漫画書いてた人がフィクションでいました。でも鳥山明先生こんな感じでデビューしたらしいのであれフィクションだと案外言えない部分があります。

 多くの人はリアリズムを重視した一般小説の様に漫画家の物語の才能を見るのですが、正直そんなものじゃないですよ…。

 漫画の大半が売れた後続かなくて冴えない人が目立つのは漫画は作家じゃなくて作品自体の面白さで売れるからです。極論を言えばアイデア勝負の受けた作品って大半運なんですよ…。売れた作品から確かな能力を見出そうとするのですがまず無理ですね。敢えて言うならその一発芸はその人にしか作れなかった。それだけが能力でしょう。ただそれで次また受ける一発芸を期待は出来ない。漫画家にも小説家と被る部分の力もあってそれで確かな力を持ってる人もいます。ただそれが受けるか?とはまた別です。そして小説家も漫画家の様に受けるアイデアの部分が必要となります。ただ必要とされる部分の比率が圧倒的にリアリズムがユルイ作品ではアイデアが絞める事になります。

 漫画物語は作家を選ぶ場じゃなくて、作品を選ぶ場であると言うことになります。だから作り手の能力なんてどれもこれも飛びぬけた人なんて居ないわけです。受けるアイデアって能力とは呼べない部分が強いからです。

 ならすでに失敗した人でも行けるじゃないか?まあ可能性はありますよ。ただ稀にヒット作を連発できる稀有な才能がいます。これは因果関係は分からないです。理由は受け手にこそヒット作のツボはあって作り手の力ってあんまり重要じゃないからです。魚釣りで魚がいるポイントに投げ入れるのを狙ってできるならそりゃ能力ですが、なんとなくってやってる限りは相関関係でしか分かりません。大事なのは肴の好みをうまくついた餌をつけていたりする事もあります。本人がそれを狙ってやってるわけじゃない。ここが相関関係でしか分からない部分。自分が分からないのじゃなくて、魚の好みを分かった上で狙っているわけじゃないって話です。オタク向けの場合は作者が魚と同じ好みなのでそれを餌にしてるだけです。魚の好みが変わってしまったらこの作者は使い物にならなくなります。ヒットを因果関係から導けないのは集団の予測なんて高度すぎて出来ないからです。それこそラプラスの魔です。

 後は飛びぬけた作品は見れば分かります。編集がそれを見つけられないのは何故か?と言うと個人だからです。だからランキングこそが最強なんですよ。見れば分かりますってのはランキングを見れば分かりますって意味です。どうもね今回のカクヨムの作品を見てると上位は一度他で人の目を通した作品が多いですよ。完全新規ってどうなのか?となります。作家もいつもの人達、しかも作品も被ってる。これじゃ無理。もう検査されてて分かってるから飛びぬけた才能は居ない。次に作品もすぐに飛びぬけたものなら編集は確率的、ランキングはかなり精度高く出る。なら一度失敗した作品はそこまでです。

 それでもカクヨムなら高く評価されてるぞ?って作品があるとするとそりゃカクヨムの方が可笑しいんでしょ…。みりゃ分かるでしょ。私はランキング概ね正しいと書いています。ただ横並びで抜けた作品が無いと書いています。今4~8位ぐらいの作品が突然100位ぐらいに落ちてもそういう事もあるって程度の正しさです。

 何故ラノベは失敗したのか?で編集は作家で見ようとするからです。でも実際は作品じゃないと無理なんですよ。プロとして継続的に食えるラノベ作家は多分作品の中でごく一部だと思います。それを確かなものとして編集は拾い上げているわけです。失敗して当然でしょう。でも昔は成功していたけど?より高度な作品が要求されるからでしょ。誰も居ない土地で早い者勝ちで競争していた時代は終ったわけです。これは全体の総発行部数が一つの指標になると思います。

 問題はキャラミスの扱いをどうするか?だけです。キャラミスは残ると思いますよ。何度も書いてますが、そもそも一般小説の頃から探偵ものはキャラクター性に支えられた作品が多いです。ぶっ飛んだキャラがキャラミスの方が多いのは確かですが、それでも何を今更?となります。ただねキャラミスは既存のラノベの縮小をカバーしてもそれはミステリーが広がっただけで、ラノベって全体とは関係ないのでキャラミスだけじゃ支えきれない時代がやがてくると思います。キャラミスもラノベ同様誰も居ない土地で早い者勝ちやってるだけだと思います。しかも根本的に過去の探偵者とあんまり変わらないから頭打ちはすぐ来ると見ています。ネット小説の増加分をカットしたらラノベ多分終ってますよ。

 私の雑な直感だと作家でとったら10分の1ぐらい能力でとった価値がある人がいるぐらいじゃないですかね…。しかもその人も相関関係でしかヒットできない。ピークはすぐ終る。ましな人で2作が限度…。ラノベってのは作品で選ばないと商売として成立しない。だってまともな能力なんて無いんだもん。じゃ漫画家は?それは何度も書いてるように漫画全体は古典(リアリズムもラノベほど軽視じゃない)を排除しません。かつ絵が能力としてきちんと差が出ます。漫画全体の物語の内容っどっちかといえば一般小説に近いんですよ。

 本当の意味で初めて誰かに見てもらうってのが始めての作家なんてカクヨムにどれぐらいいるのかな?って大きな疑問がある。私が無知なだけで業界の中ではいつものメンバーに過ぎないじゃん。

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