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ラノベと一般

 ラノベを擁護するというのが難しいですね。私はラノベと一般小説を別の良さがあるとしています。過去にはラノベと一般小説の間のようなものを考えていました。しかし今はあんまり無いです。漫画が私の中で理想系なので漫画にはその間があるからです。ただここで小説を読むようになって大きな変化が起きました。必ず間違ってるといわないのですが、過去の考えに固執して事実を知っても変化出来ない人はあんまり賢い人だと思わないです。私頑固で意固地で自己流の妄想的な発言が多いです。その私がたった一つだけそういった人物の類型パターンにならないのが知らなかった事を知ったら180度ぐらい考え方を変えてしまうからです。無知に対する恥が無い。そんな事も知らずに発言していたのか?とあまり思わない。知ってから考え方を変えられるか?の方がすべての事に柔軟に対応できるので気にして無いです。だって突きつけめればすべてを知る事が出来ない。すべてを知らないと主張しちゃ駄目なのか?それは違うでしょ?となるわけです。手のひら返しといってネットでは嫌われるのは分かっています。リアルでも嫌われますが、軽率にいってしまう確率がネットでは高いので良くある事なのかと。

 今でも一般小説とラノベの間の話しは求めてます。だが商売としてこれ成立するか?が疑問になってきました。過去何故自信があったか?と言うと差別化を求める層に対してニッチになるからです。でもそこばかりに囚われていて全体像が見えてませんでした。漫画が何故成立するか?で絵として描写して見て物語楽しむのがものすごく強い。これ絵で見たらもっと面白かっただろうなって小説でいまひとつだと思う小説が数多くありました。そういうタイプって一般小説とラノベの間の作品が多かったと感じたからです。

 わざわざラノベを見ると言うのはラノベで得られる刺激が中心になると思います。漫画の層はもっと漠然としています。せいぜい年齢層ぐらいでしょう。カクヨムで多く見られるラノベと一般小説の間みたいなファンタジーって漫画ならわんさかあります。質の高い楽しみを得られるものを漫画で知ってて、ラノベを読んだ時そういった作品があっても多分私は無視すると思います。条件としてラノベしか見てないならって条件付になるんですよ。

 私の話しの根底に物語を楽しむのにメディアを限定した考えは間違ってるといつも書いています。何故わざわざさらっと見るように楽しみたい作品を文字で読まないといけないの?って話です。ここで考えられるのが無料ならって話です。探すという作業が嫌ですけど、もし上位のものだけ見れるならそれは見て見たいかな?と思います。絵じゃないってハンデを補って余りあるストーリーの魅力。これは余程の激しい競争が無いと生まれないですね。だから商業的には無理だと書いています。商業的に外す可能性が高い分野が大量に発行されること無いからです。分類上はラノベと変わらないけど、ネット小説はこれをやっていける土台があるって話しかと。ただし書き手は激しい競争にさらされるわりに評価されないのでシンドイってデメリットはありますけどね。根本的にはラノベの延長に過ぎなくても商業的に成り立たない作品が存在できるこれを私は重視したいんですよ。

 舞海苔茶さんの対話やエッセイの中で思いついた話です。読者としてはラノベはただの作品のタイプに過ぎません。でも発行側には商品になってて、理論上はラノベの分類となるものも商売上成立しないからってものはラノベとして存在できないと思っています。ネット小説はそれが簡単に大量に存在できます。大事なのは作者がオタク層に受けたいって気持ちを捨てられれば…。

 ライト文芸があるじゃないか?あれ上手く無いです。元々ミステリーはキャラクター性が強くて、シャーロックホームズなどその代表です。ホームズをライト文芸だとする人は抵抗があるでしょ?SFの難解な定義と同じです。ヒット作をジャンルに取り込みたい勢力があってそういう人が邪魔をするんですよ。ヒットしたり面白かったらミステリーで、ダサくならライト文芸ならそりゃ腹が立ちますよ。じゃ他のキャラミスじゃないものは?まともにありますか?どーせラノベでも良いってネット小説の書籍化じゃないですか。あの裏話みたのですけど、最初成功すると思ってなかったので小規模マニア向けとしてあの位置づけで出版しただけなんですよ。ラノベを見る読者からは、どうしてこっちはライト文芸で、こっちはラノベなの?って明確な線引き多分無理ですよ。出版社もかなり適当だと聞いています。今カクヨムにあるやや古典のファンタジーや分類にしくいファンタジーを私ならライト文芸にしますね。多分売れないけど…。

 一般文芸からラノベ否定、ラノベ擁護から一般文芸否定。こういう対立的見方は私は嫌いです。私ははっきりラノベは低俗でしょーもないと思っています。でも頭を使わない楽しみとしては高度だと思っています。簡単に言えば、ラノベ読者は頭の悪い楽しみ方だけど、作って方は創作のレベルが高い。ただ必要とされるスキルがリアリズムを重視した一般小説と違うだけです。そして最大の問題はラノベは優れた作品が優れた作者が因果的に作ってるわけじゃないって点。基本相関関係的です。だから基本ラノベの良い作品はつまらない一発屋の作者で良いわけです。その中で稀にきらりと光る相関関係を出せる作者がいるだけです。私はその才能を素直に賛美したいだけです。その才能は一般文芸のトップレベルの人も発揮できるものじゃないから。実際同じ物語としては繋がっています。ただリアリズムを緩く創ると、アイデアなどの創造性の方が重視されます。これは技術と呼べるようなもので持ってる人は皆無です。だから相関関係でしかラノベの良い作品と良い作者の関係は分からないと書いています。

 後何故これが発揮されないか?と言うと基本的に面白い作品を連続させるようなピークが異常に短い。そもそも大半一発屋なので相関関係すら怪しい。これは今ここで連載してる過去のラノベ作家さんにかなり失礼な事書いています。ただ流行の先端で勝負するから、それを常に発揮できるなんてありえないからです。ポイントは短い流行の間に数作ヒット作作って終わりです。後は作家個人のファンを金づるにする方法だけです。時代を乗り越える作家はあまりに希少価値があると書きたいです。つかーいるのかな…。私はむしろ停滞する金づる時代にどんな作品を出せるか?で能力を見ます。本物か?偽者か?はこっちの方が区別が付き易いです。チャイカの榊さんとかアウトブレイクは私はつまらんと思いましたが、古典的なチャイカは面白いと思いました。表面的には時代についていってるように見えると思います。GATEより好きだと言う人も多いですからね。でも良くある悪い意味での捻った作品とキャラがそれなりに良かったのでフォローされだけで、何か無理して作ってるなってありあり感じました。要するに捨てプリの焼き直しみたいな前時代的なチャイカの方が面白い。

 ラノベはショーも無いし低俗それは言っても良いと思います。だけど面白い。これが言えるか?だと思っています。そうなるとラノベと一般の間って中途半端で微妙に扱いにくい。

 後ね、リアリズムがゆるいとガンガン作りやすいんですよ。1作品に対する時間が減るためです。そっちより数作ってその中で淘汰させるのがラノベの面白さなので、1つ1つの作品を吟味するような面白さじゃ無いです。ラノベが大量生産されて創造性が強く発揮されるのは、そっちしか売りが無いからです。んでそのインセンティブに従って創作スピードの速さからガンガン出鱈目な作品が作られまくるわけです。そこで速さだけに着目されますよね?違うんですよ。実際は新鮮に感じられるアイデアのキレに対する受けなどがリアリズムがユルイ分強く出やすいわけです。回転の速さによる鮮度です。

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