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「ラノベ市場半減!! 中年読者を優先させた結果「追放ざまぁ」に」が入っていて「ぺけったー」でも、これの話をしているスレッドがあった。
確か昨日、偶然に見つけた。

まあ、こんな事、いまさら言われても・・・なぁ?
判り切っていた事じゃないか。

何度か私は、創作論をしている人のスレッドで書いたが、その人はもういないので、全部消えて残っていないが。

買わないんだよ。今の若者層は。
それがはっきり判ったのは10年位前だろうよ。

それで、ターゲットは、あの当時、完全に40代を中心としたボリュームゾーンに絞ったんだ。(NTRとかも、40代のマニアなら、美少女エロゲーで十分見てきた世代だろうよ)

それが、ざまぁだのになった。
漫画の原作に取り上げるのが多くなったのが、6,7年前か。

MMOもよく分かっている世代、マニア向けなので、ゲーム的世界のなーろっぱでも、問題は全くない。
女性向けには、悪役令嬢になった。
これが人気になったのは、比較的新しいが、3年、4年前か。

その当時30代の人だって、今なら40代。その当時のボリュームゾーンだった40代は、今は50代前半だろうよ。

そういう人たちが、あの分厚い、「なろう小説」を買っている。
(ついでに漫画化されれば漫画の単行本を買い、アニメ化されれば、ブルーレイの板も買う。お金がある人なら、フィギュアが出ればそれも買うだろう)

今の半額くらいで、電子書籍で出せば、まだ若い人に売れるかもしれないが、それでも10巻を軽く超える小説は、売れないだろう。
Webで読んでそれで終わりだと思う。

今の若い人に、売りたいなら、主人公はせめて、高校生で、超ありがちなVR世界やら今の世界の配信でダンジョンとか止めて、もうちょいまともなネタで、10万から12万文字で、きっちり完結。
ハッピーエンドを見せる事じゃないかと思う。

これなら、エンディングまで読めるし、巻数もどうにか我慢できる程度に収まるだろう。

それなら買う側が、ああ、これは「最後まで読めるんだな」って、(電子)本を買うだろう。

出版社の大人な事情で、途中で打ち切られる(かもしれない)15巻(一冊1500円)を(今から追いかけて)全巻買うとか、今の高校生にできるわけがないだろうよ。。

出版社は、本当に本気で舵取りしないと、ライトノベルは、レッドオーシャンで、買う人はいなくなる。

時代は、もう後戻りできない。
Nextは、90年代のころの主人公がきっちり活躍するアクション系になるのか、SAOのようなVRで何とか新境地を切り開くのか?

私には、判らない。
ただ今の20代は押しなべて文字を追わない人が多い。
しかも、かなりの解説を必要とする。
世界への解像度が低いから、オープンワールド系を書いても、きっちり解説しないと付いて来てくれない。

それは草初期の、攻殻機動隊の士郎正宗氏並みに、欄外とか、1話終わる前に、あれこれ解説とか入れなければならないかもしれない。



今の高校生に90年代の頃のライトノベルが面白いから、それを読めと言っても、図書館にすらないだろう。

あの頃の様な、中学生、高校生向けの新しいライトノベルを供給しなければならない。
それは、喫緊の課題であろう。

4件のコメント

  • 90年代のライトノベルを、今の子が面白いと思ってくれるなら、そういう話を書ける書き手は結構いると思うのだけどなぁ。
    選ぶ側が変わってくれないと、いつまでも同じような話ばかりが書籍化することになる。
    書く側だって読まれたいから、個性を消して同じような話しか書かなくなる。
    悪循環だと思う。

    カクコンあたりでガラッと方向転換してくれないもんか、なんて淡い期待すぎます?w
  • 同じ論旨で、出版業界が客を育てないと先細りと言ったことが
    ありますが、もはや業界にその体力がありません。
    大手が目先だけを見て読み方を教育しなかったからの今でしょう。

    行き着く先はリンゴに負けた日本の音楽業界と同じ。
    その結果が自分の感情を説明できない語彙の欠如。
    「エモい」というのは親の怠慢で、教育の敗北でしょう。
    音楽で、歌詞で日本語を補完しようにも日本のそれは死んでいるし。
    音楽が死んで感情を言語化することが失われました。
    その結果の一つが共感を求めるだけの中身のない会話と
    「エモい」です。
    小説が死んだとき、何が失われるんでしょうか。
  • にわ冬莉様。
    90年代のライトノベルを、今の高校生世代が読んで面白いと思うかどうかは、私も判りませんが、今のライトノベルとは全く違うものです。
    ただ、彼らはそれを入手するのも苦労します。そうとう大きな図書館じゃないと、置いてないでしょうね。

    なので、読まれるかどうかすら、判らないという。

    >カクコンあたりでガラッと方向転換してくれないもんか、なんて淡い期待すぎます?w

    私もそう思いますね。何処から始めていいのやら、ですが、まず出版社が方向を変えないと、このまま、どんどん先細りです。

  • @fts01様

    >自分の感情を説明できない語彙の欠如。
    どのように表現したらいいのかわからないというのが、根深い問題ですね。
    宮崎駿監督の、「君たちはどう生きるか?」が今の若い人は、さっぱり分からないという、これに一番表れているかと思いました。
    思ったことすら、言葉に表現できない。
    だから「わからなかった」で済ませている。
    何をどう見て、何が判らないのか、それすら説明が出来ず、「全部わからない、だからつまらなかった」で済ませている。
    かなり、深刻です。

    小説が死んでしまったら、日本の文化が大きく毀損するんだと思います。

    新しい物語を組み立てる人も、極端に減るのでしょう。
    そうなれば、もう漫画でさえ危ない。
    韓国や中国、東南アジア諸国の若い人たちが作る時代になるのかもしれません。
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