それは、『闇に向かって撃て』
作者 伊藤 薫さんという方の書いた、硬派なロシア警察小説だった。
文庫本で売られていても、不思議では無い出来だった。
最近久しく見る機会のなかった、本格ハードボイルド小説を読んだ。
タグでハードボイルドを謳う作者は多い。
読んでみると、どこにもハードボイルド要素が無く、タフガイもいない、
多分何が、硬ゆで卵なのか、タフなのか、作者の方も分かってないんだろうなと思うなんちゃってが多い中、これは「本物」だった。
しかも、作者は、これをミステリー、警察小説とはしていても、ハードボイルドだと、タグには表記していない。
しかし、自主企画ではハードボイルド作品のところに参加されているので、強く意識しておられるとは思うのだが。
奥床しく、タグにそうとは書かない。
夢中で読んだ。
……。
一気に感想らしきもの?を書いた。
レビューを書こうと思い立ったが、適切なレビューというものが分からない。
大分考えて、文庫本の帯に書かれた文章になるようなものを考えた。
まだ全然練り足りてないが、迸る「勢い」のほうが重要だ。
それで、ああなった。
こういう骨太な小説が、もっと正当な評価を受けて、日の目を見るべきだと思う。
本当に。