とある肌寒い、冬の朝の光景。
「きゃー、今日、マジで寒いね」(冬でも短いスカートが眩しい、天然物のJK)
「こんな寒いのに脚だしてるからだろ。まったく……」(呆れつつも彼女の生脚をチラ見し続ける、爽やかむっつり彼ピ)
「でも、寒いけど……こうしてくっつくと、温かいね♪(ギューッ)」
「お、おま、バカ! 公衆の面前で抱きついてくんなよ!」
「そんなこと言って、嬉しそうじゃ~ん。このむっつり~」
「う、うるせえ//////」(照れながらも彼女の胸の感触を脳のメモリーに焼き付ける、思春期真っ盛りの彼ピ)
「…………」(数メートル後方で、濁った魚の目をしている煎田)
(関羽休題)
……はあ、こんなロマンに溢れた青春を送りたかった煎田です。
すみません、衝撃のあまり、嘘つき松子な日記をしたためてしまいました。
いったいどこまでが真実で、どこまでが虚言なのか。
それは、エロスの神のみぞ知る、といったところでしょうか。
まあ冬というのは、人肌の温かさを確かめるための季節なのです。
とどのつまり、リア充御用達なのですよ。
クリスマスが恋人たちの懇ろの場となるのも、やむを得ぬ仕儀ですな。
けっきょく孤独なソロプレーヤーたちは、こたつという人造物に哀しみを癒してもらうしかないのです。
「くそっ、なんで俺はぼっちなんだよ。世の中にはカップルが溢れてるっていうのに……」(六畳一間のアパートで、こたつに入って愚痴るソロプレーヤー)
『元気出して。ぼくが温めてあげるよ』(ホカホカと熱を発するこたつ)
「ちくしょう、ぬくいぜ……」
『ほら、みかんもあるよ。ビタミン摂取しよ?』
「こたつ……こんなどうしようもない俺を慰めてくれるのは、おまえだけだよ」
『そのまま寝ちゃうと、風邪ひくから気をつけてね』
「……よく見るとお前って、けっこう角張ってて、可愛いよな」
『(ドキッ)な、なにを言い出すんだよ、突然。からかわないでよ……』
「からかってなんかいない。俺は本気だ(キリッ)」
『そ、そんな真剣な眼差しを向けられると、体が火照ってきちゃう……』(設定温度、約2℃上昇)
「ああ。感じるよ、お前の体温。なんせ俺は今、お前の中にいるんだからな」
『ど、どうしよう。普通のことのはずなのに、変な気分になってきちゃった……』
「ああ、俺もだ。俺は今、全身全霊でお前の熱を受け止めたい! 身も心も、お前と一つになるんだああああ!」(謎の衝動にまかせ、子供のように全身をこたつへと潜り込ませるソロプレーヤー)
『だ、だめえ! こたつの中で丸くなっていいのは、猫だけなんだからあ!』
「ふぬああ! こたつの中、あったかいなりいいいい!」
(関羽のヒゲマフラー休題)
……とまあ、こんな具合で、冬の日の孤独に耐えかねて「こたつ萌え」という特殊性癖を目覚めさせるソロプレーヤーが、全国で後を絶ちません。
地方によっては「パネルヒーターと二人羽織」という、ハイレベルなレア性癖の出没も確認されています。
全国津々浦々の孤独な群衆の皆さま、こたつの誘惑に負けて道を踏み外すことの無いよう、くれぐれもお気をつけください。
無論、「そんなこと言っても、寂しいもんはしょうがないじゃないか!」とお嘆きのソロプレーヤーもいらっしゃることでしょう。
ご安心ください。そんなときは、「カクヨム」がございます。
たとえ現実世界で一人ぼっちでも、ここには文学を愛する愉快で楽しい仲間たちが、たくさん存在しています。
そう、あなたは、決して一人なんかじゃないんです。
もうすぐ「カクヨムコン」とかいう、冬の風物詩のお祭りも開催されます。
血で血を洗う、素敵な鮮血の雪まつりです。
あなたもぜひ、参加してみてはいかがですか?
さあ、今年の冬は素敵なカクヨムの世界を満喫して、厳しい寒さとぼっちのクリスマスを乗り切りましょう!
カクヨムばんざーい! 天才的頭脳を有する運営様ばんざーい! ミニスカサンタコスで孤独なソロプレーヤーたちを癒してくれるバーグさんばんざーい!
……なんかラストは、お年寄りに高級羽毛布団を売りつける悪徳業者みたいな終わり方になっちゃった。まあ、いいか。
カクヨムコンに出場する皆さん、こたつで執筆に勤しんで寝落ちすることのないよう、身体にはお気をつけくださいねー。あなぐまかしこー。