• 異世界ファンタジー
  • SF

すいせいの魔女が未来に進むと、誰が決めたんだ?

 グーテンターク、コンデンスミルク。近頃イタリアに憧れてやまない、多国籍企業の煎田です。
 
 季節はすっかり秋となり、肌寒い日も増えてまいりました。
 そんな人肌恋しい夜、煎田はさっそく鍋を作って舌鼓をうっております。んまー、鍋んまー。

 外を歩いていると、ふんわり漂ってくる金木犀の香りにも、思わずこんにちは、ありがとう、さよならと歌いだしたくなってしまいます。それでは皆さん、また会いましょう。再見!(早すぎる別れ)

 

(関羽、登校して早々に休題)



 移り行く季節と体臭の話はさておき、あれですね。ついに始まりましたね、令和のガンダム。水星の魔女!(唐突すぎる話題転換)

 序盤の掴みは、たいへん素晴らしかったと思います。まさか第一話早々、ファンネル系兵器がぶっ放されるとは。ロマンに溢れていますなぁ。

 キャラデザも、非常によき感じでござる。麻呂眉スレッタちゃん、あわわわ可愛い。ミオリネお嬢様、その髪どうなってるの。イケメン強キャラ感が凄いエラン・ケレス氏も、半ズボンが眩しいよ!

 まあ、現時点で個人的にストライクなのは、聖人の気配漂うニカ・ナナウラ女史ですが。
 ニカ女史が、食事トレーにガムを吐き捨ててきた生徒の名前を後で閻魔帳に書き殴ったりしてないか、心配でなりません。いや、きっと彼女は純度100%の聖人のはずだ。信じるんだ……。
 
 あ、マスクレディなんかは、もう堂々たる殿堂入りですね。インパクト強すぎですって。自分の腕外してディスカッションをうやむやにしようとする交渉術も強すぎですって。ほんと、マスクキャラって卑怯ですわ。

 物語のほうは、てっきりドキドキワクワクの学園モノが始まるかと思いきや、二話にしていきなり主人公とガンダムが追放されそうになってて、ホントに学園生活送れるのか不安な感じですが……。高度なOP詐欺でないことを祈ります。


 ……とまあ、そんなこんなで、令和のガンダムが無事放送開始されたことを記念しまして、突発的な個人的ランキング発表でもおっぱじめたいと思いますー。どんどこぱふぱふ~。

 その名もずばり、「個人的に好きな∀ガンダムのエピソード」ランキングー。ぱふぱふ~。むっふ~ん。

 あー、水星? 水星なんて知ったことかー。わしゃ、熱狂的ムーンレイスなんじゃー。月人なんじゃー。宝石をさらって月にばら撒くぞーい!



 (以下、∀ガンダムのネタバレの嵐。あはー(・∀・))



 というわけで、まずランキング第5位ー。
 「第19話 ソシエの戦争」
  
 ∀ガンダム第二の主人公ともいうべき、ソシエお嬢さんのメイン回。

 もうね、ソシエのロランに対する年相応のツンデレっぷりと、屈折した愛情表現が、いちいちいじらしくてたまりません。

 この回は、別に派手なストーリー展開があるわけじゃないんだけど、各キャラクターの台詞回しとかコミカルな流れが面白いです。

 でも、戦闘シーンなんかも所々カッコいい。ビームサーベルで敵モビルスーツを突き刺すときに「ごめんなさいぃー!」と叫ぶロランの、良い子すぎることよ。

 ∀がメンテナンス用に外してた頭部を空中キャッチしてクルクルはめるシーンとか、ソシエが乗ったカプルを抱きかかえて走るシーンなんかも大好き。
 
 で、どことなくコミカルな戦闘描写だけど、その中で地味に戦死者も出たりしてて、エピソードの最後でソシエが自分の迂闊さをちゃんと反省するのがいい。
 なんかギャグっぽい回でも、ラストでジーンとさせられる描写が多いんですよね、∀ガンダム。


 さあ、続いて第4位! 
 「第40話 月面の海戦」

 「∀ガンダムの見た目がダサい!」と言う方には、ぜひこの回を見ていただきたい。
 海からザパーンと登場して振り返る∀の、なんと美しいことよ。見返り髭面美人とは、あの姿のことを言うのです(うっとり)。

 ∀の刀身が細いビームサーベルも、めっちゃ好きなんです。敵パイロットの「なんということを!」というやられ台詞も、さすがの富野節。

 あと個人的に、運河人ご近所のドナお姉さんがたいへん好みでして。ロランの初恋の人、絶対この人でしょ!(個人的偏見に満ちた決めつけ)

 運河の街でなんやなんやなんや~って唐突に流れ始めるBGMも好きよ。
 ∀は何気ないシーンでも、菅野よう子神の音楽が非常にマッチしてて素晴らしい。日常のテーテレーッテテーって呑気なBGMとか、妙に耳に残るのよねー。
  
 
 さあさあ。どんどんいこうか、第3位!
 「第8話 ローラの牛」「第20話 アニスパワー」(同着同順)

 この二つはもう、甲乙つけがたい……。どちらも「世界名作劇場ガンダム」を体現する、名エピソードだと思います。

 第8話のロランの演説といい、20話のアニスおばあちゃんのおまんまのくだりといい、容赦なく涙腺を刺激してくれます。∀が胸部のミサイルポッドに牛を入れて運ぶシーンとか、BGMも相まって大好きなのだー。
 
 と思いきや、見事なおっぱいを力づくで運ぼうとするクーエンさんの台詞に爆笑させられたりと、緩急のつけ方がえぐい。

 個人的には、20話のディアナさまの「馬鹿にして!」でキュン死してしまいます。
 おっぱいを連呼するクーエンさんも、どこか変態みがあるけど、いいお父さんなんだよ……。


 さあて、続きましての第2位ー。
 「第27話 夜中の夜明け」

 もう、これはね……。
 産業革命の文明水準に生きる人々が、ある日うっかり、地下に埋まってた古代の核兵器に遭遇したらどうなるのか……という、恐ろしすぎるエピソード。

 けっこう牧歌的な作風の中で唐突にこういうエピソードをぶっこんでくるから、∀は油断できない。

 大量破壊兵器に対する無知ゆえに、核弾頭の近くで平然とモビルスーツ戦闘を繰り広げる地球のギャバン隊とレット隊の迂闊さが妙にリアルで、変な汗が出てきます。

 「核はマジでやばいんだ! 戦いをやめてすぐに逃げよう!」と、両部隊を説得しようとする月の軍人に対して、「分かった。だが、戦利品はいただいていくぜ!」とか言って、核弾頭を鷲掴みして持って帰ろうとするギャバン隊、ヤバすぎんよ!

 核の爆発前、一瞬BGMが無音になるのも、ゾッとします。
 それでいて爆発の瞬間はあのBGMって、一体どういうセンスなの……。

 ディアナさまの「夜中の夜明けなど……あってはならない歪みです」の台詞は、墓場まで持っていきたい名台詞です。

 あと、ロランの「寂しくなっちゃう……」の台詞で、危うく変な性癖を開花させられそうになった事実も、墓まで持っていきます。
 朴さんのロランの演技、ところどころ妙に艶っぽいんですよね……ハァハァ。


 そして、ついに堂々の第1位!
 「第21話 ディアナ奮戦」

 個人的に、私の好きな∀ガンダムのエッセンスが凝縮された神回でございます。

 月の女王であるディアナさまが、自身と瓜二つの地球人、キエル・ハイム嬢と入れ替わった際に、なんやかんやあって軍の野戦病院で働くことになるエピソード。

 ガンダム作品らしきカッチョイイ戦闘シーンなどは皆無の日常回ですが、この話、大好きなんです。
 
 地球の文化や人々の在り方を学ぼうとするディアナさまの健気さと素直さが、とても神々しくて……いいあんよしてるよ、ホント(極刑に値する失言)

 川で手洗いでシーツを洗濯している女王様の姿を目撃して、子鹿のように足をプルプルさせたロランが、∀に乗り込んで放つ「洗濯出動に行かせてもらいます!」は、至高のパワーワードですわ。

 ∀ガンダムってね、ただのヒゲのように見えて、実はかつて地球文明を滅ぼしてしまったトンデモ兵器で、下手すると核弾頭並みにヤバいモビルスーツなんです。

 それが、純朴なロラン青年の機転によって、尊敬する女王さまを手助けするため、巨大なシーツの洗濯機へと早変わり。
 あんたそれ、シーツどころか文明まで洗濯できちゃう超兵器なんですよ(汗)

 もう、ロランの∀ガンダムの使い方がいちいち最高ですし、ディアナさまの台詞にも泣かされる。「先生は患者さんが生きているから汚れものが出るし、血も汗も流すとおっしゃった。わたくしは、そんな風に考えたことがありませんでした……」と、どこか嬉しそうに微笑むのがもう……。

 個人的には、特にラストシーンが秀逸。思わず笑っちゃう光景の中で、ぽそりと呟くディアナさまの一言が心に沁みます。BGMも素敵だし、ホントいい場面だよー(号泣)
 

 ちなみに、「月に吠える」と「黄金の秋」は、初めからランク対象外でございます。第1話と最終回は強すぎる。エピソードタイトルも素晴らしすぎますわ。



 ……あれ。水星の魔女の話をしてたはずなのに、どうして∀ガンダムについてこんなに長々と語っているのでしょう、私は(錯乱)

 まあ、いいでしょう。水星の魔女、今後の展開も楽しみですね!(すっとぼけ)

 新ガンダムの放映に合わせてか、過去作もアマプラで色々無料で見られるようになってるので、ちょこちょこ振り返ってみますかねー。

 ……あ、でも、今確認したら、∀は無料で見られない! 
 ぬあああ、なんてことだ! ユニヴァアアアアアアアス!(ショックのあまり月に吠えるハリー中尉) 

 皆さまも、退屈な秋の夜長に、昭和、平成、令和のガンダムたちを、気の向くままにご賞味してみてはいかがでしょうか。あなかしこ。すあまー。

2件のコメント

  •  おはようございます、煎田さん。

     「水星の魔女」。一話でちょっと泣きましたよ。つーか全力で泣かせに来てましたね、あれは。

     そして、ターンA。じつは最初のところしか見ていません。が、なぜかヒデキ・サイジョーのCDはもっていました。
     ∀ガンダムは、どう見てもあれはヒゲなんですが、みんなが突っ込む前に、作中でキャラにさきに突っ込ませたのは、天才です。あれやられると、だれも突っ込めなくなる。
     後年、『仮面ライダー・オーズ』の初回変身で、エイジが「歌だ、歌が聞こえる」と突っ込み、アンクが「歌は気にするな」と釘を刺す場面でも見事に継承されていました。オーズは、変身時に串田アキラ氏が歌ってくれるという超豪華な仕様の変身ベルトでした。

     アマプラのガンダム祭りは、バンダイチャンネルコラボなんでしょうか? なんにしろ「水星の魔女」の宣伝なのでしょうが、『ゼロハチ小隊』とか『ポケットの中の戦争』とかが見られるのは嬉しいですねー。

     嘘だと言ってよ、バーニィィィィィーー!
  •  雲江 殿

     水星さんは、前日譚の内容が重々で泣かされ、本編一話では「ぬぉぉ、ファンネル百合じゃとぉ⁉」と驚愕で泣かされ(?)、感情の起伏がジェットコースターでした。すごく丁寧な作りですし、今後の展開にも期待大です。

     ∀のOP、いいですよね。私も大好きです。タンエーターン。
     ヒゲのツッコミはおっしゃるとおりで、作中で散々ネタにされてますからね。∀が戦闘で殴られて、自慢のヒゲを曲げられた後に、「わー、おっきいのに不細工―」とか言われてたのが不憫すぎます。
     
     オーズは第一話のタイトルがパンツだったり、劇場版に暴れん坊将軍が乱入したりと、いい意味でやりたい放題の作品でしたね。ああいうメタ的発言、思わずニヤリとしちゃいまする。

     ……ホントだ、ポケ戦は無料で見られるんだ! なんということでしょう。ビデオレターでクソボロ泣き確定じゃないですか。ケンプファーは紙装甲だけど、カッコよすぎるんですよーうわーん(涙)
     
     嘘が下手だな、バーニィ……。
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する