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水のように溶けてゆくなかで (コメントのお礼です)

 本日、武蔵さんから拙作『北原教授・発覚w』の応援コメントを頂きました
 ここのところ創作への自信が失われかけていた中で、おおきな励みになりました
ありがとうございます

『北原教授・発覚w』(2200文字)
https://kakuyomu.jp/works/16818093085287364739/episodes/16818093085292286534

 人間の捻じれた部分や、負の側面を描いた話です。
 この物語ですが、実は私自身の体験がベースになっておりゼロから考えたものではありません。そうですね、いつかゼロからこの作品くらいの人間の心の内を描いた作品を描いてみたいものです。

 物語中で、突きつけられた現実に主人公田嶋は、深く考えこんで答えを出す感じですが……私自身は理屈としての答えを出すのに数年の月日を要しました。

 どこか、私自身が書くことで救いを得たような作品であり、自分自身への回答を文章化・物語化した上で更に自身へ言い聞かせるようなものとなりました。

 読んでいただいてすぐに『面白い』とか『泣ける』とか明確な文章で感想を表しにくく『身体感覚的な何か』が残る作品であると捉えています。


 私的にはそういった作品作りを目標のひとつとしていて『わかりやすい感動』も良いのですが『どう表現していいかわからないが、何かが心に残る』という、普通に生活していてはとても味わえない『何か』を貴方の心に残したいと考えています。
 物凄く、とてつもなく物凄くオーバーに表現すれば簡単に感想を言われたら負けみたいな感じです。
(注*わかりやすい物語づくりも好きですけど、こちらが重要度が高いです)

 

 人間の体は5~6割が水で出来ているらしいですね。
 自身の文章を水と化し、貴方の体のおなじ水に染みわたっていく、そのような作品づくりを目標のひとつとしてます。


6件のコメント

  • 最近アクション少なめでしたので執筆に全振りされているのかと思っておりました。

    私もずっと気が抜けた状態です。書きたいものは山ほどあるのですけれどね……。

  • 碓氷シモンさん
    上手く言えませんが、全振りしようと思いつつも……怖くて集中できない感じです。
    自分の口から内臓に手を突っ込んで得体の知れないものを引き出そうとしているにもかかわらず、それを上手く文字に出来ない。魂をぶつけているのに表現される文字は陳腐であると……
    特別な才能を持たぬ限りは、こういった過程を経て上達していくしかないのでしょうけど。
    まず今のリメイク作、つぎにやや短めの和風と自叙伝的なやつのアイデアがありますが、書き終えたら魂が砕け散りそうです。
  • この作品は読んだ瞬間、田嶋の涙が自分にリンクするようで何か感想を伝えたいと思ったのですが、『切ない』だとか、そんなありきたりな言葉は不適切に感じ、ずっと心の中にしまっていました。
    とっくに終わった関係をいまさら掘り返しても何もいいことはない。理屈ではそうであっても、これまでの関係全てを捨てて、なかったことにするなんて簡単には割り切れることではないと思います。
    作中のような高尚な関係ではありませんが、私自身にも互いのすれ違いから捨ててきた人間関係が少なからずあって、後悔がないと言えば嘘になり、そこに共感があったのかもしれません。

    話は変わりまして、なんとなく最近、月詠さまの近況ノート等から感じられる雰囲気が気になってしまったのと、私自身の心境の変化として良いと感じたものは言葉でも伝えた方が良いと思うことがあり、この作品にコメントしていないことの心残りがあって、今さらながらのコメントをさせていただきました。
  • 月詠様

    またしてもコメント失礼します。
    吐き出したくなったら、いつでもお声がけ下さい。
    何の解決策も示せませんが、聞くことはできますから。

  • 武蔵さん
    >とっくに終わった関係をいまさら掘り返しても何もいいことはない。理屈ではそうであっても、これまでの関係全てを捨てて、なかったことにするなんて簡単には割り切れることではない

    実にそうですよね。そういった心の綾というものを表現したいと思いました。こういった事を、社会で生きる者ならば誰もが持っているだろうが、なかなか正面からぶつかりにくいものを扱ってみたいと思いました。

    私自身も心境の変化と言いますか、恩師と親友といった心の支えを失った事に対して(数年の時間がかかりましたが)向き合っていく気持ちが生まれてきました。
    自身の心の奥底をのぞき込み光を当てて言語化する作業は、むき出しにした神経を触るような痛みを伴います。
    そう言ったものが雰囲気として出ていたのかもしれません。

    ありがとうございました、健やかなる日々をお過ごしくださいませ。
  • 碓氷シモンさん

    ありがとうございます。
    いつになるかわかりませんが、自叙伝的エッセイ(か小説)に感想を頂ければ嬉しく思います。
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