• 詩・童話・その他
  • エッセイ・ノンフィクション

同じような

以前、テレビを適当に流しつつスマホをいじっていたら「気付いたら同じような句ばかり」と女性の嘆く声が聞こえてきた。思い当たるところもあり顔をあげると「句」ではなく「服」と言っていたようでファッションサブスクのCMだった。
俳句ができたとき、類想があるのではとどうしても不安になる。しかし、「なんかこういう句、他にあったような」と感じても調べるのは難しい。もし類句があったとして、たまたま被っていただけならまだいいが、既に読んだことのある句を無意識的に真似てしまっていたときはかなり落ち込む。
同じくらい、自己模倣というのも避けたい。自分自身に作風が確立していると思ったことはないが、それでも、句帳を読み返していると似たり寄ったりの句が多い。
「同じような服ばかり」はファッションサブスクで解決すればいいのだろうが、「同じような句ばかり」はそうともいかない。たくさん読んで、詠んで、そこから脱却していければと思う。

1件のコメント

  • 「同じような句ばかり」は本当に深刻な問題ですよね。自分の表現の幅を広げるために何ができるか私も試行錯誤しています。お互い良いインプットと良いアウトプットができるといいですね。
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する