どーもっし! 雨愁軒経です。
富士見L文庫の既刊情報を見に行った際、『わたしの幸せな結婚』のあらすじに「異形」というワードが見えて、慌ててアニメを見に行きました、私ですwwwww
アニメ化のティザーPVや、実写映画化の情報を見ていた印象では、儚げで優しい、現代版『はいからさん』のような感じだと思っていたんですけどねえ。
まさか戦闘シーンがあるとは……バリバリ異能モノだったとは……
そんなこんなで現在、『世界を変える運命の恋』中編コンテストに向けたお勉強に勤しんでおります。
が。なんか『賢コン』を彷彿とさせる愉快なことになっているようですねwwww
いや、あれ以上かもしれない。詳しくは応募作品一覧から「複数の条件で絞り込む」をクリックして週間ランキングを覗いてみてください。
まあ色々と思うところはありますが、そこを見ていても仕方がないので、上を見ましょう。
さて。
富士見L文庫の直近三年分ほどの発売カレンダーを見た印象ですが、まずお洒落。
タイトルからサブタイまでもうお洒落。
ただ中身を見てみると、思っていたよりはライトだなという風にも感じました。文章を読むカロリーはメディアワークス文庫に近いでしょうか。
Web小説に多く見られる、地の文での陽気なツッコミなんかも当然ナシですね。あっても『竜と華』程度のモノローグ。
ただ気になるのは、この『竜の華』。『セカ恋』の応募要項で紹介されている『死の魔女』の作者様の新刊なんですよ。富士見L文庫で新シリーズを続投する上で、この書き方が通るということは……?という懸念もあるのですが、全体を見る限り、やらない方が無難かなと。
ジャンルとしては、中華、西洋、大正浪漫、和風と何でもござれですね。
現代舞台もなくはないのですが、『おいしいベランダ』のように長く続くシリーズだったりとか、来月発売の『海辺の町で間借り暮らし』のように突発的な採用である場合ばかりで、いずれもファンタジー要素は見られないですね。
応募要項にも『※現代に似た世界観のファンタジー作品ももちろん歓迎します。ただし、今回は現代舞台かつ不思議要素なしの作品は選考外とさせていただきます。』とあります。ファンタジー要素があれば現代舞台でもいいのかな?
……いえ、こちらもやらない方が無難でしょう。
そして冒頭で触れたバトル要素。こちらも気になるところです。
『わたしの幸せな結婚』は前述した通り、清霞さんが領域展開します。応募要項の紹介作品『メイデーア転生物語』にも戦闘要素は見受けられます。
中には『紅霞後宮物語』のようにヒロインが軍人(後の皇后)というロングセラーもあるのですが……ヒロイン自身がばったばったと敵を薙ぎ倒すことは避けた方がいいのかもしれません。ヒロインに不思議な能力を持たせ、敵には果敢に立ち向かわせつつも、実戦闘はヒーローたちに頑張ってもらうという流れでいきましょうか。
現在考えている大方針としては、大きく2つ。
1つは、応募要項にある『例えば~』の列挙、これを2つ以上ずつ盛り込むことです。
「ヒロインがヒーローとともに、世界の命運を握る存在になり」かつ「彼とともに女王を目指すことに」なる、とか。
「密かに思いを寄せていた彼が敵になり」つつ、「自分の中に眠る能力が開花し、それを求める彼が現れたら」とか。
いいですね。たとえば『わた婚』でも、美世ははじめ、幸次とそれっぽい空気を出していますが、ヒーローである清霞が登場すると一目で恋に落ちたりします(こういう書き方をすると幸次が不憫でなりませんがwww)。こういうケースは、↑の後者に近い構図といえそうです。
そして2つめ。これは某文庫の公式掲載を眺めていて思ったことなんですが……
「スケールは大きく!温かいものを温かいまま描かない!!」です。
私の『遺顔絵師』なんかがそうですね。遺影を書く画家の話として、綺麗なお話を綺麗なまま書こうとしたんです。
ライトノベル的にはこれが拙かったんじゃないかと。
例えばこういうのはどうでしょう。
「舞台は戦時中。画家志望だった主人公の女の子が、徴兵されて戦地へ赴く。そこで手遊びのように、仲間たちの似顔絵を描いているうちに、それが戦場で散った彼らの遺族への手紙となる。やがて主人公たちは、戦の元凶は、ある邪悪な第三勢力によって亡霊を操った『死の軍勢』にあることを知る。元を断ち、戦争を終わらせるためには、主人公が親玉の未練を断つべく『遺顔絵』を描いて弔わなければならない――」
という話。
今思いついたことを書き殴ったので、粗はありますが、いかがでしょうか。
現行の『遺顔絵師』よりは売れそうなあらすじではないでしょうか。
もちろん、本質的にやっていることは同じです。もっといえば針小棒大です。むしろいたずらに死を押し出したことで、本来のテーマがブレる恐れさえあります。巷で散見される「設定が壮大な割には扱い切れていない」といったタイプのレビューが来ることは必至でしょう。
しかしライトノベルとして見た時に、こちらのあらすじの方がそれっぽく見える。
この「それっぽい」が、これまでの私に決定的に足りなかったものでした。
現在上映中の映画『アリスとテレスのまぼろし工場』がまさにお手本ですよね。あのテーマを描くだけなら、あんな大仰なファンタジー設定を用意する必要はまっっったくないんです。
けれど、あのファンタジー要素がなければ、『アリスとテレス』の評価はおそらく☆1で終わっていたことでしょう。
この辺り、岡田麿里監督は巧いですよねえ。
現在、コンテストに向けたネタ案をいくつか並べ、それをどう「っぽく」しようか悩んでいるところです。
前述したような『遺顔絵師』の富士見L向けリマジをするのも面白いでしょう。
「新聞社に記事を持ち込んで日銭を稼ぐ貧乏令嬢は、その画力から、裏では「あの町で罪を犯せば末代まで晒される」と睨まれている。その力を求めて、貴族のイケメンが『遺顔絵師』にスカウトする……」とか。
他にも、たとえば童話世界のお話。
「『魔女はどうして人をいじめるのか』という在り方に疑問を抱いていた魔女見習いの主人公は、ある時他の魔女たちから百叩きの後、島流しにされる。放浪の末にアミグダルス・ペルスィカ(桃の学名)と名乗るイケメン青年に出会い、日本昔話の勢力を引き連れて『魔女狩り』を始める――」とか。
もうちょっと大袈裟にしたいなあ……(なんか変な方向に考え始めている人)
ちょっと色々と試行錯誤してみます。
楽しんでいきましょう!
ではではーノシ